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第269話
「ァア・・・、ゆ、ゆるひてぇ・・っ、もっ・・・」
部屋の中を一周し、フラフラとおぼつかない足取りで何とか門倉の元へと戻ってきた綾人はベッドの上へ四つん這いになると、オモチャを抜いてと懇願した。
部屋を一周することで三度すでに達してある綾人の下半身はドロドロだ。
熟れた蕾はヒクヒクしてとても卑猥で扇情的だと門倉は興奮する。
「もっと足、開いて」
羞恥を煽る意地悪な要求をすると、綾人はよほど切羽詰まっているのか素直に大きく足を開いた。
「いい子だったね。ちゃんと取ってあげる」
そう言いながらも門倉の人差し指はツプツプ綾人の蕾へ抜き差しするだけでオモチャを引き抜こうとはしなかった。
「んっ・・ぁあ・・・っ、はぁんぅ・・・はやくっ・・」
辛いと腰を揺らして抜いてと懇願してくる綾人に門倉の嗜虐心が刺激された。
「綾ちゃん、ちょっとだけブッとんでみて?」
ニヤリとほくそ笑む門倉は小声で囁くと、後孔から少し飛び出しているエネマグラの取っ手を掴んで思い切り掻き回し始める。
「はっ、ヒィ、ヒィアァーーーッ、や、や、やらぁッ!アッンンッ・・・」
許しを得ると体から力を抜いていた瞬間、与えられた強烈な刺激に体が跳ね上がった。
それに加え、エネマグラによって前立腺を遠慮なしに刺激され続け、目の前が白黒点滅しては前から精液が飛び散り続ける。
「すっご!イきまくりじゃん。そんなに気持ちいいの?」
「ァアーーーッ、や、やめてぇ・・・、気ぃ、狂うぅッ・・」
ガクガク震える腕で自身を支えられないとベッドへ伏せる綾人は前へ逃げるように這い始めた。
「逃げたらペナルティー」
声を上げて笑いながら少し引き抜いたオモチャを楽しそうにまた奥へと押し込むと、綾人は涙を散らして喘ぎ叫んだ。
「はぁふぅ・・・ッンン・・、し、しぬぅ・・・、か、門倉せんぱぁ・・やめれぇ・・ァアーーーッ・・」
シーツを掻き毟りながら自分の名前を呼ぶ綾人に門倉はペチッと白く滑らかな臀部を叩いた。
「名前!門倉先輩じゃないだろ?」
罰だとぐちゃぐちゃと指を二本突き挿れ、門倉はエネマグラと共に綾人の前立腺を潰すように圧迫した。
「ヒィ、ヒィッ、ヒィァアぁあーーーッ・・、はひぃっ・・せんぱっ・・ァア・・・、ちがっ、ゆ、ゆ、ゆー・・・ちっ!ゆーいちっ!!」
記憶も混乱する程の快楽に意識が遠退く。
揺れる視界と点滅する目の奥の白い光に綾人は狂ったようにベッドへ額を擦り付けた。
前のものからは壊れた蛇口のように透明な液体が常に流れ出ている。
「あー。ほんと、ぶち壊したい」
愛しさが込み上がると、より一層そう感じた門倉は恍惚とした表情を浮かべ、綾人の体をクルリと仰向けにさせた。
ガクガク震える綾人の体が愛おしい。
涙と涎で汚れる顔に欲情する。
「もう、壊れなよ」
ね?っと、今日一番の優しい笑顔を見せる門倉はオモチャの取っ手を握り直すと、激しく抜き差しを始めて、中の前立腺をこれでもかというほど突き上げた。
それに対し綾人は頭の中を真っ白にさせ、訳が分からないまま悲鳴を上げて、強過ぎる刺激に意識を手放した。
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