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番外編・一緒に暮らそう 7話

「分かった。これからは綾には使わないよ」 ……は?綾には? それって、どう言う意味? 声に出して聞きたかったが、怖くて綾人はその言葉を音に出来なかった。 「ノーマルなセックスなんて昔過ぎてよく分かんないな。どんなのがいいの?教えてよ」 綾人の腕を引き寄せ、横抱きに抱えると門倉は固まる天使をベットの上へと移動させた。 「キスはしていい?フレンチ?ディープキスはダメ?」 何処から何処までが許されるのか手探りで事を進めてくる門倉に綾人は狼狽える。 「えっ……、す、するの!?」 「うん。しようよ。勉強がてら。ノーマルなセックスが分かんないから綾が教えてね。キスして服を脱がせて、胸触ってって感じ?」 チュッチュッっと、フレンチキスを数回され、綾人はスルスルとパジャマのボタンを解かれていった。 鎖骨から胸に掛けて大きな掌が這う。 いつもは直接的に乳首を捏ねられるのだが、今日はわざと外すかのように脇腹や腹を撫でられて逆に気恥ずかしく感じた。 「んっ、んっ……」 擽ったさに眉を顰めた時、あやす様に固く閉じた目尻にキスを数回された。 優しい所作にそっと、瞳を開くと王子と名高い美麗の笑顔が微笑みを浮かべていた。 「気持ちいい?」 掌で胸と一緒に乳首を捏ねられ、熱い吐息が漏れた。 「ぁ…ッ……ん」 小さく頷いたら、掌は呆気なくも胸から腹へと移動させられ、ズボンを脱がしにかかられる。 下着の上からやわやわと愛撫を受ける綾人はもじもじと焦ったさに気持ちが逸った。 「ん?もう下着脱がしていいの?」 「あっ……ん、脱がせて…」 コクコク頷く綾人を確認すると、門倉はそっと下着を脱がせた。 先走りの蜜が滲むそれをゆるゆると手で扱きながらベッドヘッドへ手を伸ばし、いつも使用しているローションを手に取る。 掌へローションをたっぷりとると、体温で温めてから綾人の奥の蕾は指を這わせた。 一瞬、身を竦めた綾人だったが、合間に与えられる柔らかなキスにほだされて力を抜く。 ツプツプと指を一本抜き差しして、続いてもう一本。更にもう一本と丁寧に門倉は蕾を解していった。 「あっあっ……、か、どくら先輩…」 前立腺をゆるゆる刺激されて、気持ち良さに息が上がっていった。 いつものような容赦無い快感地獄とは違ってゆっくりとしたペースに戸惑いが生まれ、何かに縋りたくて綾人はシーツを手繰り寄せると同時に門倉に片足を大きく担がれて足を大きく開かされた。

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