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番外編・一緒に暮らそう 13話

「ほら!入った!奥まで届いてる?」 出てこないように指で封をし、ぐるぐるローターをかき混ぜてくる門倉に綾人はガクガク体を震わせた。 「はっ、はっ、ぁ……ぅ、ゆ、るしてぇ…」 気を抜くと意識が飛びそうで、綾人は全身に力を入れてこの地獄の快楽に耐えていた。 「ん?出したい?こっち?それともこっち?」 前と後ろ、両方を刺激しながら、舌で乳首を転がしながら門倉が飄々と聞いてくる。 それに対して怖いと涙を溢れさせては綾人は懇願した。 「……ァアーー!ど、どっちもっ!体がっ、壊れちゃ……ぅっ…」 泣きじゃくる天使に門倉はまだ気が済まないのか、新たな玩具を取り出してくる。 「この電マ、一回だけ使ってい?」 先端が丸い電動マッサージ器を片手に持って、門倉は意地悪な笑みを浮かべた。 「し、死ぬっ!もう、死んじゃ……」 これ以上の刺激は無理だと首を横へ振ると、門倉はマッサージ器のスイッチを最大限に入れ、涼しげな顔で言った。 「大丈夫だよ。死なないように加減してるから。…ね?」 優しく言い聞かせ、ヴヴヴ〜っと、悪魔の音を奏でるマッサージ器を門倉は蜜の垂れる綾人のものへピタリとくっ付けた。 「キィあァアーーー!はぁひぃ、んんっ、アァーーー…」 のたうち回るように門倉から逃げる綾人はガタガタ体を震わせて、泣きながら訴える。 「ゆ、るひてっ!もう、せんぱ…のいれてぇ……」 久々に与えられる強烈な愛撫は苦痛らしく、いたぶられ過ぎた体は極限のようで、綾人が不自由な体を丸めて頼み続けた。 「きょ……ぅはもう、むりっ……また次、頑張るからぁ…」 終らせて下さいとひたすら頼み込んでくる天使に門倉の中の征服欲がどんどん膨らんでいった。 「いいよ。綾、凄い頑張ってくれたもんね。前のコックリング外したげる」 優しい声色で足を開くよう促すと、門倉は綾人の体を押さえつけて再びマッサージ器を先端へ押し付け、スイッチを入れた。 「ヒィッ!あっ、アァーーー!!!」 バタバタと体を跳ねさせて叫ぶと、門倉の指がコックリングを外しにかかる。 カチリと金属音がなり、締め付けられていたものが解放された途端、綾人のものは白濁した液を噴射させた。 「あっあっ、ひぃぅっ…、く、狂うっ!アッァァーーーッ…」 射精なのか失禁なのかもう訳が分からない感覚に綾人が助けてとしがみついて自我を飛ばすように叫び声を上げると、後孔から4つのローターを勢いよく引き抜き、代わりに門倉は怒張した自身を突き刺した。 「んっアァーーー!はぁうっ、ぅぅ……」 大きな鉄杭に綾人の体が強張ると同時に離すまいと絡みついてきた。 門倉はそんなうねっては柔らかく吸い付いてくる綾人の内壁に気持ちがいいと腰を押し進めていく。 同時にマッサージ器のスイッチを切って、地面へ投げ捨てると綾人の両足の戒めも解いてやった。 「いい子だ。あとは俺ので気持ちよくなって」 小さなカクカク震える体を強く抱き締めて、緩やかに腰を振り、安心させるように囁くと綾人は涙と涎を流して、恐怖と快楽の淵に怯えた。 「奥の方、突いてあげる」 好きだろ。と、笑う門倉に綾人はグッと奥歯を噛み締めてその衝撃に備えたが、予想以上の大きな快感に直ぐにその唇は開かれた。 「あっ、アァアァアーーーッ!イ、イくぅっ!アッアッア……ァアーーー……」 もう言葉に出来ない叫び声しか出せなくて綾人は門倉の肩にしがみつくと、止めることのできない射精を突かれる度に繰り返した。 門倉もまた中の締め付けに段々と余裕をなくし、綾人の最奥で己の欲望を吐き出した。 荒い呼吸を繰り返し、ぎゅーっと綾人の体を強く抱き締めては、心と体の快楽に満たされて息を漏らす門倉は四肢から力を抜いて意識を失った綾人の顔へ幾つものキスの雨を降らせた。 失神しても尚、ビクビクと痙攣しては涙を流す天使を前に門倉はこの上ない愛情を感じ、溜息を吐いた。

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