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4 そんなの、ほんとうに!!⑥
万事休す……
俺に残された唯一の選択肢は、藤弥さんのパンツを下ろす事……
兄のパンツを下ろす……
そんなっ、そんなのっ
そんな事!!
(なんという羞恥プレイをさせられているんだァァー!!)
「お前……」
大きな掌が俺の左の頬を包んだ。
「熱いね。顔が真っ赤じゃないか」
「だって……」
兄のパンツに手をかけるなんて。
(恥ずかしい)
「恥ずかしいのは私だよ」
「違う!」
ペシっ
藤弥さんの右手、はたき落とした俺は悪くない。
「弟にパンツを脱がされるんだ。これ以上、恥ずかしい行為があるだろうか」
懲りずに右手が頬を撫でる。
ペシっ
撫でる。
ペシっ
「違う!」
あなたのアソコ、全然恥ずかしがってない。
むしろ青筋を立てて、凶悪に膨らんでいるじゃないか。
先端から雫までこぼしている……
「可愛いだろ?」
ブルルン♪
「振るなー!」
どこが可愛いんだ。えぇっ?
凶悪サイズめッ!!
って、おい。ちょっと。
そんなに激しく振ったら……
「脱げるっ」
藤弥さん!
凶悪サイズでブルンブルン振ったら、パンツがずり落ちるだろうがッ
ただでさえ布地の面積の少ないブーメランだぞ。
「……アっ」
触ったのは俺の意思じゃない。
不可抗力だ。
俺の右手が………………
(藤弥さんのアレ、握ってる~~~)
「気に入ったかい?お前の手が私自身から離れないね」
熱い。
藤弥さんの……ドクンドクン脈打って……
それとも、これは俺の鼓動?
「どちらかな?」
闇色の瞳に囚われている。
「私が興奮しているのか、お前が興奮しているのか……」
掌の温もりが頬を撫でる。
「お前も同じ姿になれば、きっと分かるよ」
…………………………えっ
すぽーんっ
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