33 / 35
6 万事休す!!⑦
俺の中に、指!
藤弥さんの指が……それも!
(あらぬ所に~)
「ヒン」
「冷たかったかい。ローション塗ったからね」
「うぅ~」
そんな場所に指があっちゃいけない。
「いいんだよ」
「そんなっ……ウヒン」
ヌルッと冷たい感触と、あたたかい藤弥さんの指の感触とが同時にして変な感じだ。
「少しの辛抱だ。直によくなる」
よく………………って?
(どういう事だッ)
「藤弥さんぅぅう~………ヒィン」
「ほら、よくなってきた」
「アフ」
「鈴口から蜜が溢れて止まらないね」
「言うなぁ」
「腰振って……気持ちいいかい」
「ちがっ。ゆび、ぬこうと~」
「そんなに振っては奥まで入ってしまうよ。それとも、もう一本入れようか」
ちゅぷん
(頼んでない!)
「ハフぅ~」
「入ってしまったね」
つぶらな孔に藤弥さんの指が……
「二本も」
「たったの二本だ」
深淵の双瞳がすぅーっと細まった。
「さて。これで私は右手を使えない」
汗ばんだ肌に吐息が降りた。
「お前の蕾が、右手の指を食べてしまっているからね」
「そんなのっ……ウヒ」
言いがかりだ。
なのに……
「抜こうとするとひだがうねって、入り口が窄まる。後ろのお口で指をしゃぶって……恥ずかしいお子様だ」
「あふゥん」
そんな事してない。
「していなっ」
「お前はお兄様が嘘をついていると言うのかい?」
そんな事は言ってない。
「でも」
「お前は指しゃぶりが大好きな淫乱な子だよ」
「フヒ」
藤弥さんが左手の指で湿った縮れ毛をひと摘まみ、引っ張る。
「指しゃぶりの大好きなお子様に下の毛は早い。剃るよ」
「嫌ぁ」
「だめだよ。指しゃぶりして、前の突起物を膨らませてよだれを垂らすお子様は、下の毛を生やしてはいけないよ」
藤弥さんの左手が、俺の右手を包んだ。
「利き手が使えない」
右手の中にあるのは……
「代わりに、お前が使おうか」
T字カミソリだァァァァー★★★
ともだちにシェアしよう!