ベッドの下からローションのボトルを取り出し、竿を伝うように中身を垂らして夏希の脚を開く。夏希も俺がこれからしようとしていることが分かったらしく自分で膝の裏を抱えてくれた。穴まで垂れたローションを塗り込むようにくるくると撫でて周りを解してから、指を一本ゆっくりと差し込んだ。 「は、あっ……」 「キツ……もうちょっと緩められる？」 「っ、ん、こう……？」 「そう、上手だね」 進めやすくなったナカを少しずつ解していって二本目を入れる。つらそうに眉を寄せて涙目になっている夏希の様子を伺いながら二本目も埋めきった。ゆっくりと出し入れする度に夏希のソレは震えて蜜を垂らす。 「ん、く、ぁっ……ゆさっ、そこだめっ！ああッ！」 指の腹でぷっくり膨らんだものを押してやるといっそう嬌声をあげた。追加した三本目の指も同時に動かして、ナカを解しつつ前立腺も抉る。ローションと垂れてきた先走り液で下はぐちょぐちょ鳴って、熱を帯びた体はびくびくと魚のように跳ねた。 ナカを暴かれるのってそんなに気持ちいいんだろうか。やられたいとは死んでも思わないけど。 「気持ちいい？」 「いい……気持ちいいから……もっと指、シて……」 「指もいいけどさ、そろそろ俺のコレ、欲しくない？」 「ぁんっ、ほしい……いれてっ……」 ゴムを付けた完勃ちしたモノを夏希のと擦り合わせて聞くと、くいっと腰を持ち上げて自ら俺のをアナルに飲み込もうとする。ツンツンした釣れない態度はなりを潜めて、情欲で濡れた眼差しはもう完全にスイッチが入ったみたいだった。……聞いたのは俺だけど、『ほしい』とか……可愛すぎだろ。 「力抜いて……いれるよ」 「はぁ……、んッ！ぁ、あッ！」 ぐずぐずになった夏希のナカに自身を埋めていく。一番太い部分を入れたところで進むのを止めて馴染むのを待った。ふと夏希を見るとばちっと視線が絡んだ。いつも挿れるときに俺の顔をガン見してくるけど、本当にこの顔が好きなんだな。だったらなおさら、声もそっくりで俺と同じ顔したカナのことも、夏希は気に入ってしまうんだろうな。 勝手に自分でそんなことを考えて、イラっとして夏希のナカを思い切り突き上げる。今さら優しくなんてできないと諦めて、前立腺を狙ってごりごり穿つ。膝裏を抱える夏希の手は爪が白くなるほど力が入っていた。 夏希のナカは相変わらずよくて、セックス覚えたての中学生みたいにいつも夢中になって腰を打ち付ける。さすがに学校とかではフェラして抜くくらいで終わりにするけど、家なら思う存分できる。昨日、最後までヤりきれなかった分、箍が外れたのは早かった。 「っぁああッ！やだ！つ、よいって！」 「つよく、してるんだよっ……」 「やぁ、あっ、だめっ！ゆっくりして！で、でちゃうからっ！アッ、あ、ソコだめッ……イっちゃ……！」 「いいよ、イって……、っ、イけよ」 「あ、あ、イく……ひッ、ぁああああっ！！」 前も弄らないとイけないらしいから夏希のモノを扱いてやって、耳元で追い討ちをかけると、ビクッと体を硬直させて腹の上に白濁を吐き出した。イって収縮するナカに搾り取られるように俺もゴムの中に射精した。 落ちてしまった夏希のナカからずるりと自分のモノを抜いて後処理をする。初っ端から飛ばしすぎたか……。 さすがに寝ている相手とやる趣味はないから、夏希が出したものも綺麗に拭き取ってやってシャワーを浴びようとベッドから降りる――はずだった。横たわる夏希が無性に気になって、しばらく眺めた後、隣に寝転ぶ。 いつもなら、こんなことしないけど。 いつもなら、さっさとシャワーを浴びて起きた相手が帰るのを待つだけなのに。ラブホとか相手の家とかでヤったときも相手を置いてすぐ帰るのに。フォローのための後戯も、行為の余韻を楽しむための後戯も、興味なんてなくて。セフレたちから『動物みたい』と揶揄されるように、事後の戯れというもの全くしない俺が。 今日の俺は、本当に、どうしちゃったんだろうか。 ただヤっただけじゃ、満足できてない気がした。 寝ている夏希を後ろから抱きしめて、白い背中に吸い付く。……たまにはこんな風に、ヤったあとのまどろみに身を任せるのも、悪くないかな。 気が済むまでキスマークを散らしてから目を閉じた。