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【19】オイィ!合鍵って何の話よ

『おーいオズー俺ー!君の愛しのフレデリックだよぉー』 『何言ってるんですか貴方』 『おーい。お迎えに来たよぉー』 ドアをたたく音と時折、ドアノブをガチャガチャと捻る音が聞こえ腕の中の春日の心臓の音が馬鹿みたいに早くなる。兄崎は濡れた春日の性器を手に収め根元から先端まで往復させる。 「あっ…バカ何考えてんだ」 「お前を引き留める事かな。ほらほら静かにしてなって」 くちゅくちゅと響く音。 入り口からは春日を呼ぶ声。 早鐘を打つ春日の心音。 「放っておけば退散するよ」 「うぅう…なんて事すんだこの…」 「どうせ馬鹿が続くんだろ。語彙が貧相なんだよ。ばーか」 やがてノックが無くなり、兄崎は笑みを浮かべた。 あいつら諦めたかな? ではでは、今度こそ春日を堪能するぜ。 いただきますと両手を合わせたところで、ガチャガチャと開錠する音が続く。 え? ちょ… 「マジで?」 「…!!」 さすがの春日も声を無くしたようだ。 「え?なんで?」 室内の照明がともされクローゼットの扉、ルーバーの隙間から明かりが差し込む。 春日の体が緊張に大きく震えた。 「ふっはぁー!合鍵くらい持ってるのさぁ。おっじゃましまーす」 お前かああああ!!! この糞ガキャ! テメェ一年の癖に、何三年の先輩の部屋に入ってんだ。 フレデリックの能天気な声に頭に血が上りかける。 扉を開き、思いきり回し蹴りを食らわしたい。

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