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【20】おぉ、神よおおお!と叫びたい

「…主がいない部屋というのは何というか、落ち着きませんね。無断で入るのってやはり良くないんじゃ…」 今更だろ更紗この野郎。 悪いと思うなら、全力で止めやがれ。 「留守も何ももう入っちゃったもんね!!」 いや、そういう問題じゃないだろ! 兄崎は心の中で全力で突っ込んだ。 「だって、彼は仕事大好き春日・オズワルド・雅だよ?遅刻してくるなんて、きっと自室に仕事を持ち込んだにきまってるって。約束の時間まで少し余裕があるから、仕事しよう。そう考えてそのまま時間を忘れ没頭するタイプじゃん?」 「…そうですかねぇ。で、どうして合鍵?」 「そりゃぁ、彼が心配だからね。オズが居眠りしているときに勝手に借りて、作っちゃった。」 「おいこら何考えてんですか。この野郎」 「疲労がたまりブチ切れて部屋で暴れて、転倒した時に頭打って死んだとか、バスルームで転寝して溺死とかしゃれにならないじゃないか 。最近忙しそうだし人間疲れがたまるとまともな思考判断ができなくなるからね。」 「では!さっそくバスルームを覗いて見ましょうか!!はぁはぁ。溺れていたら人工呼吸を…」 「まてぇい!君は駄目。俺が行く」 お前ら俺を何だと思ってんだ! と手で覆った春日の唇が反論をしようと蠢く。 「うわぁ、狭い!!何でこんなに狭いんだ。ユニットバスせまっ!!これなら共同風呂の方が広いぶんまだマシだね。俺はどっちもごめんだけど。可哀想なオズ。」 言いたい放題だ。 反論したいが出るに出れない。

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