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第19話 お泊まり
バイトを終えて家に帰るとすぐに俊に電話をかけた。
ぶるるるるるるる.......
「はーい!和真さんでしょ!」
「おー。正解正解。」
「電話かけてくれてありがとう。毎日お疲れ様〜」
「ありがとな〜、今度給料入ったらなんか奢ってやるよ。」
「本当?やったー!」
電話越しに聞こえてくる俊の声に癒される声だけだとほんとに子供と喋ってるみたいだ。
「あ、和真さん。明後日祝日で学校ないよね?」
「うん。ない。」
「じゃああしたバイト終わったら俺の家来ない?怖い映画借りたんだけど1人じゃ見れなくて.......泊まっていいから。」
泊まり.......?泊まりと聞いて少しドキッとする自分がいた。いや、なんで男相手になんでドキッとするんだ。
「.......いいよ。1人で見れないのに怖い映画借りるなよ〜。」
「ありがとう〜。みんな面白いって言ってたから見てみたくて.......。」
そのあと俺たちは10分ぐらい雑談をしてから電話を終えた。
「うん。おやすみ。」
「おやすみ〜」
寝る前にLimeを開くと俊のLimeが“知り合いかも”の所に表示されていて、ちゃんと追加してくれたんだなと嬉しくなった。
明日泊まり。楽しみだ。
その夜はウキウキしてあまり眠れなかった。
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