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第20話 コンビニ
「お先に失礼します〜。」
「うんおつかれ。」
次の日のバイトはいつもより繁盛していてあっという間に時間が過ぎていった。
バイトが終わって着替えると俊が入り口の所で俺の事を待っていた。
「俊おまたせ。」
「待ってないよ〜。お疲れ様。行こっか」
少し雨が降ってたきた。
俺は傘を持ってきてないから俊の傘に入れてもらって、俊の家に向かった。
「雨降ってきたね〜 怖いの見るのにぴったりの夜だね!」
「そんなこと言って、泣いたって知らねえぞ〜?」
「な、泣かないし!和真さんいるし.......」
「頼りにされちゃってるから、俺も頑張んなきゃな〜」
頭一個分くらい下にある俊の顔を覗き込んでそう言うとと俊の顔が真っ赤だ。今の時期はそんなに暑くないと思うけど.......
話しながら歩いているとあっという間に俊の家に着いた。玄関まで来るのは2度目だけど中に入るのは初めてだ。
玄関に入ると俊の臭いがする.......柔軟剤のいい匂いだ。自分の家の匂いってわかんないけど他人の家の臭いってよく分かるな。
「上がって上がって俺の部屋すぐそこなんだ〜」
俊の部屋は玄関を上がってすぐ右側にあった。
部屋の窓から俺の働いてるコンビニがすぐ近くに見えた。
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