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第24話 モテモテ
時間はあっという間にすぎて俊の高校の文化祭の日になった。
男友達を連れていこうかと思ったけどやめた。俊が可愛すぎて狙われたら嫌だから。うちから俊の高校までは自転車で約20分で着く。そろそろ支度するか〜。
髪の毛をセットして身支度を整えて、家を出た。
学校が近づくと、中学生、ほかの高校の生徒、近所のおばあちゃんとか色んな人がいて文化祭に来たんだなと改めて実感する。
入り口で受付を済まして下駄箱から学校の中に入っていった。
「えーと俊のクラスは1年3組か.......」
「あれ!和真じゃん、久しぶり〜」
受付で貰ったパンフレットを見て俊のクラスがどこにあるのか確認していると声をかけられた。
「私だよ〜 中学一緒だった.......」
そう言われれば顔見たことあるな、たしか結構モテてたやつ。でも名前は思い出せない。ぼーっとしているとそいつが一方的に話し始める。
「もう〜。どうせ覚えてないんでしょ。まぁいいわよ。久しぶりに会ったんだし少し話したいな。」
「めんどくせえな、やめろ」
女が俺の腕に抱きついて胸を押し付けてくる。めんどくせえ.......
振り払って逃げようとすると、少し遠くの方で俊がこちらを見ていた。
俊と目が合った。俺が俊、と名前を呼ぼうとするその瞬間に俊は走り出した。
「俊!なんで逃げんだよ!」
俺も走り出そうとすると女に手を強く掴まれた。
「ねぇ、俊くんと知り合いなの?」
「あぁ。お前なんで知ってんだよ学年違うだろ。」
「あのこ有名だよ。男の子なのにすごい可愛いじゃん。3年でも狙ってるやついるみたい。
文化祭で女装するって聞いた男子たちがめちゃくちゃ興奮してたよ」
.......急がねえと.......
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