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第26話 猫かぶり

side 俊 映画を見た日に和真さんにこの思いを告白しようと思ってたのに出来なかった。嫌われて一生話せなかったらどうしようって....... さっきも、文化祭来てくれたのに....... 女の人と一緒にいるのを見るのが辛くて思わず逃げちゃった。あの女の人可愛かったな....... もしあの女の人が和真さんのことすきだったら付き合うのかな....... あーいやだ!考えただけで泣きそうになる。一年以上前からずっと好きなのに....... 取られたくない....... 涙目で前を見ないで歩いていると人にぶつかってしまった。 「いてっ.......」 「あ、ごめんね.......怪我してない?」 「だ、大丈夫です。」 「あれ、君1年生の子だよね?」 「え、はい.......なんで知ってるんですか?」 相手の方を見ると僕は少しビックリしてしまった。 この人凄いかっこいいな。金色の髪にパッチリとした二重。まるで王子様みたいだ。もちろん俺が好きなのは和真さんだけど....... この人も相当モテそう。 「君有名だもん、ねえぶつかっちゃったからお詫びがしたいな.......俺あと五分でシフト終わるから待っててよ。なんか奢ってあげる。」 「いいですけど.......」 「やった。じゃあそこの理科準備室で待ってて。迎えに行くから」 「わ、分かりました。」 俺はクラスの友達に一応Limeを送ってから理科準備室でさっきの人を待った。 ---------------------------------- 少し待つとさっきぶつかった人が入ってきた。 「おまたせ。」 「はい、行きましょう?」 「ちょっと話ししてからがいい。ダメ?」 「いいですけど.......」 話をしたいと言ってきたのに何も話さないで沈黙が続く。 なぜか急に顔を近づけてくる....... 「かわいい.......キスしよ?」 「はぁ?何言ってるんですか?」 「お願い.......」 「無理です。」 「.......もったいぶんなよ。お前もどうせ俺とヤリたくてわざとぶつかってきたんだろ?さっさと股開けよ。」 「は、はぁ?」 こ、こわい....... 俺が何度も断ると態度が急変した。 俺に無理矢理唇を重ねて深いキスをしてきた。 抵抗したいのに、初めてのキスで力が抜けて動けない....... 和真さん助けて.......

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