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第29話*ツクモの熱*(R)
「はあ・・」
学校の課題から手を止めてアオイがため息をつく。
「な、なんかこの前、俺ものすごい事されちゃったよね・・」
「しかも告白っぽい事もしちゃったし・・」
「でもツクモさんも俺のこと好きだって・・」
「男同士で両想いってあるのかな?」
「でもツクモさんは大人だから、キスとか凄く上手くて。
それに気持ちよかったし・・」
「え?うそ?」
アオイは自分の体の変化に驚く。
「反応してる・・」
慌ててアオイは部屋の鍵を閉め、ベッドに座り込む。そして服の上から形をなぞると
確かにいつもより反応している自分がいた。
「ツ、ツクモさんのキスを思い出したからかなあ・・」
ツキン。背中に小さな電気が走る。アオイは恐る恐るズボンの中に手を
入れる。
「・・ぬれてる」
アオイはもともと性への興味は薄かった。友人といれば楽しかったし、
女性への性的欲求もほとんどなく、忘れた頃に自慰を数回するだけだった。
それがツクモに触られただけで一気に体に火が付いた。
強く握る。上下に動かす。
「えっ・・うそ・・あっ・・あっ・・はあっ・・んっ」
『違う。ツクモさんと違う。ツクモさんはもっと大きな手で優しく俺を・・
ううん。優しくて。でも時々激しくてクラクラして・・』
「あっああっ・・ツ、ツクモさんっ・・ツクモさんっっ」
アオイはツクモの名を呼びながら動きを激しくしていく。
『もっと、ツクモさんは気持ちよかった・・。く・・口でもしてくれたし・・』
「あっ。お願いツクモさん・・また・・また・・俺のこと・・」
「お、俺に触ってええっ!やっ・・いやあっ・・い・いくっ・・ああっ」
体を反らし大きな深呼吸をしてアオイは力尽きベッドに倒れこむ。
両手を眺めながら、
「俺、ツクモさんに体触ってもらいたいんだ・・」
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