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第30話*新人決起集会*

「すいませーん。梅サワーおかわり!」 「おい長谷川、ペース早くないか?」 「うるさい!これくらいじゃあ酔わないわよっ!」 「ねえ、なんで今日この子こんなに荒れているの?」 「スーツってことは挨拶にでも行って来たのか?」 カッチーン。 「あんなの挨拶じゃないわよ!失礼極まりないわ」 「長谷川ってどこだ?」 「確か播磨さんのところよ」 「ああ、あの独立してやっている人か。いいじゃないか」 「何がいいものですが。こっちだって一生懸命学んできたのにヒヨコ扱い。 まだ医大の方がマシだろうって。志が違うのよっ!」 「でも先生から聞いたけど、長谷川は播磨さんの所でラッキーだったって」 「はあああ?」 「あの人アメリカでライセンス取っているだろう。全部ネイティブでこなしているぜ。 それにしんどいのは東葬儀社に連絡入れろって定番」 「何よそれ?」 「播磨さんのへの窓口が東さんのところなんだって。俺も挨拶行ったけど、 そこの上司にも言われたよ。連絡したことがあるって。依頼を受けた仕事は完璧だってな」 ・・たしかに東さんのことは聞いたわ。 「あ、あたしは司法解剖がよく行くって聞いた。切開跡がきれいに消えているって」 「それより個人ていいわよね。私たち他の人も処置室使うからなんとなく気を使う」 「なんであなたたち、よってたかって播磨さんの味方なのよ!人としては問題あるわよ!」 「いや、だって先生たちが全員知ってるってすごい人だぜ?」 「ねえ、すごく興味ある。私と変わらない?」  友美はジョッキのサワーをぐいっと流し込み、 「ダメ!あそこで私、見返してやるわっ」 「グレープサワーおかわりっ!」 「おい誰か。長谷川から酒取り上げろ・・」

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