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第34話*ツクモおこ*

「キャー!」 処置室を片付け終わった友美がツクモとアオイを見て声を上げる。 「んあ。まだ片付け終わってなかったのかよ」 『見られた。見られた。ツ、ツクモさんとキスして変に思われないかな?』 「すっ、すっ、すみません」 友美が頭を下げる。 「終わったらさっさと帰っていいからさあ」 ツクモがぶっきらぼうに言う。 「お、お仕事の邪魔をしてすみません。俺・・」 アオイが謝罪をしようとしたらツクモが遮り、ツクモの後ろにアオイを寄せた。 「では申し訳ありませんでしたっ。お先に失礼いたします」 慌てて友美はツクモの家を後にした。 「あー、邪魔もの消えたわー」 「だ、大丈夫だったんですか?お仕事中じゃなかったんじゃあ・・」 「んー。終わったって言ったでしょう?」 「寒いの温めてよ」 そしてまたツクモはあおいの唇を求める。 「んっ・・ふっ・・」 『あ、気持ちいい。体中の血管が広がっている感じ』 『ツクモさんの手が欲しい・・』 「んあっ、ダ、ダメです」 アオイがツクモのキスから無理矢理逃げる。 「どうしたの?キスは嫌い?」 「そ、そうじゃないんです。俺がツクモさんを温めるって言ったのに、 ツクモさんとキスをすると自分の体が熱くなっちゃって・・」 ほほーとツクモはにんまりとして、 「じゃあアオイくんの体中にキスをしたらアオイくん燃えちゃったりして」 そういってアオイの首すじを舌で舐めあげる。 「はっ・・あああっ」 アオイはツクモの首にしがみつき、体は抱きしめられていた。 『あ・・すごく熱い・・』

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