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【用語集】 遊郭・吉原・花魁・太夫について色々 3
【座敷持ち(ざしきもち)】
自分が寝起きする寝所の他に、客を招くために専用の座敷を持っていた。また、座敷持ちになると専属の禿もつき、身の周りの雑用をしてもらえた。
【禿(かむろ・かぶろ)】
廓に売られてきたり、遊女が廓で産み落とした子供が七歳から八歳になると遊女見習いとなり禿と呼ばれた。姉女郎について、雑用や食事の給仕、廓内の所用などをこなした。お客様に酌をすることはなかったが、時には座敷に出てその相手をすることもあった。姉女郎は禿が立派な遊女になれるように始動をした。
【引込禿(ひっこみかぶろ)】
禿の中でも花魁候補になる将来有望な子のこと。姉女郎から離れ、楼主やその妻から茶道、華道、書道などの教養を教え込まれた。身分の高い武士や大商人を相手に稼ぎ出すことを期待された。客の前には出ず、廓の中で大事に育てられているので、引込禿と呼ばれている。
【振袖新造(ふりそでしんぞう)】
遊女みならいのこと。禿は十五・六歳になると姉女郎の進言で新造になる。まだ客はとらない。振袖新造になる者は将来が有望だと言われていた。
【留袖新造(とめそでしんぞう)】
振袖新造と同じ年頃に新造になるが、才能のないものは留袖新造となった。お客を取るが、独り立ちはできず姉女郎の世話になりながら仕事をしている。
【番頭新造(ばんとうしんぞう)】
身請けされないまま年期を明けた女郎などが就く役職。廓の事情に通じており、遊女の身辺の世話をしていたり、遊女にお客を誘うテクニックを教えたりした。また、茶屋に出向いて初会のお客の選定まで行った。マネージャーのような役割をしていた。
【楼主(ろうしゅ)】
廓の主。遊女たちの抱え主でもある。
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