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クリスマスSS 5

目尻を赤く染め、睨むようにそう言うと、和巳が「なああ!もう!」と叫んで棗をがっしりと抱き上げ、大股で寝室に向かった。 その勢いでドサっとベッドに放り、上から四つん這いで覆い被さる。 「岩佐が先生って呼んでくれたことなんか多分ないのに……っ」 それでも気分が盛り上がってしまったらしい和巳は、自分の股間をチラッと見て溜息をついた。 「俺はだめな大人だ……先生って呼ばれただけでもうこんな……」 「……入れれるくらい勃ったなら、もう欲しい。俺……もう後ろすげえ濡れてるから……」 「わかったから、焦るな岩佐」 「んっ……」 制服なんて着てもいないのに、岩佐と呼ばれるだけで高校時代に意識が引き戻される。 唯一学校で事に及んだあの日は、発情期真っ只中で情緒もなにもなかった。 新鮮な気持ちでもう一度キスからやり直し、乳首をしつこく愛撫され、ようやく和巳の熱が与えられるころには、完全にただの生徒と先生になっていた。 バカみたいに興奮して「中に出して欲しい」と懇願すると、和巳の理性はブチ切れたのか、少しだけ乱暴に抱かれてしまい、そのおかげでまた盛り上がった。 結局立て続けに何度も“性教育”を繰り返し、夕飯にありつけたのは遅い時間になってからだった。

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