無理やり引き出される快楽の中で新(あらた)は絞り出すかのように小さく呟いた。言わせたのは俺だけど、悔しそうに俺を睨みながら言われると結構クる。 「はっ、上出来」 ほんとはちょっとからかってやるくらいのつもりだったけど気が変わった。 切なそうにヒクつく新の性器を手のひら全体で包み込むようにして擦り、期待に応えてやるように動きを早める。 「あぁっ、あ、や、いや、あっ」 「イけよ」 「あっ、ああぁああっ‼︎」 耳元で囁(ささや)くと大きく体を仰け反りながらビクビクと肩を震わせ、新は俺の腕の中で果てた。顔を真っ赤にして息を切らすその顔は涙でグショグショだ。 （やばいな。反応が初々しくてかわいいわ） 「な…何してっ」 「ん？ 掃除？」 腹に飛んだ新の精液を舐め取ると髪の毛をぐわりと掴まれた。 「てめえっ…まじで変態…」 顔を真っ赤にしながらそう言って俺を睨む新に、また俺の中の何かが騒ぐ。 （足りない） 全然足りない。こんなんじゃ、全然。 「なっ…おいっ」 もっと、新を壊したい。 もっと、新の乱れる姿が見たい。 「新……」 体を密着させたまま新の精液でベトベトになった手を後ろに回した。 窪みを中指の腹でツンと突くと、新は顔を真っ青にしながら声を張り上げる。 その反応がかわいくて、俺の中の欲望を駆り立てる。 「知ってるか？…男同士のセックスってここ使うんだぜ？」 ふるふると首を横に振る新に興奮を煽られる。 そのままズブっと指を中に入れると、中がキュッと締まって俺の指を締めつけた。 「ひっ、い…痛っ…そんなとこ…やめっ」 「あんま声出すと人来るよ？」 なんて意地悪く笑ってみせ、震える新の体にキスを落とす。一度果てた新の性器はまた腫れ上がりピクピクとかわいらしく揺れている。 後ろに指を入れたまま、性器を口に含み舌で亀頭を舐めたり奥まで咥えてやると、その度に体を跳ねらせ何度もやめてと呟く新に俺は興奮した。 （やめてって言ってるくせにちゃんと反応してるし。こんなのもっとしたくなるに決まってる） 「なぁ…挿(い)れていい？」