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第7話 注がれる子ぐまさん※
「はぁんっ、まって!」
今、この森で一番大きな木に近づく動物は1匹もいませんでした。誰もが今から始まることの重大さを理解し、大人しく自分たちの住処へと戻っていったのです。
「待っている時間が惜しいっ」
カーネの熱い指先が肌を這い、アオは体をよじらせました。
しつこく胸の頂を弄られると、今まで感じたことのない快感に飲まれていきます。
咥内をカーネの舌で撫でられ、体を弄られ、体内にカーネを迎え入れると悲しくもないのに自然と涙があふれてきたのです。
「あぁっ、なんで、きもちいのっ。んっ、そこ、やぁっ」
気持ちよさそうにアオが啼くたびに、色を失っていた森に鮮やかな花が咲いていきます。
背後から裸のアオを抱きしめるとカーネは腰を揺らしました。ぎりぎりまで性器を引き抜くとアオの蜜蕾が放すまいときつく絡みついてきます。
「ゃんっ!あっぁっ、そんなゆらさないでっ、んっ!だめっ」
初めての行為にアオは戸惑っていました。
怖いはずなのに、体は喜んでいるようです。カーネの肌に触れていないと寂しく感じ、もっともっとと求めてしまう自分にアオは戸惑っていました。
体の中に深く刺さる硬いソレが行き来するたびに、アオは指の力を強めカーネにしっかりと掴まります。
「んっ、ゃ、はぁっ!」
ぐるっと体を反転させられたアオが瞼を開くとカーネの胸がすぐそばにありました。
思ったより逞しそうな胸にしがみついた少年の細い脚をカーネはしっかりと開かせます。
「んっっ!ぁ、そんなに、ふかいのっ、むりだよぉー!」
「無理ではないだろう、こんなに喜んでいるのに」
ギシギシとベッドが軋る音が鳴り響き、いやらしい水音が部屋中に響き渡ります。
恥ずかしいのに、その音さえがアオの快感を煽りました。
「ぁんっ、もりっ、これでっ、森が元に戻るの?ひゃっ、んっ」
「ああ、そうだ、こうやってお前の奥に命を注げば森に命が宿る」
「んんんーーー!ぁんっ!」
カーネは今までより力をこめて幼い体を貫きました。最奥を目指して動き出した腰は止まるところを知りません。
弧を描く華奢な腰をしっかりと掴んだカーネは、大切な存在となったアオの最奥へ精液を放ちました。
「んーーーーーー!!!!」
アオのお腹がポカポカと温まりました。気だるい中にも不思議と幸福感を感じられ、二人はお互いの熱を楽しみながら寄り添いあったのです。
疲れていたけれど、いつも以上に力が漲っていました。
森の魂であるアオが命であるカーネに力を注ぎ、カーネは命をアオに注ぎ込んだからです。
「外を見てみないか?」
絶頂を迎えて意識を失ったアオをカーネは甲斐甲斐しく世話しました。
桃色に頬を染め幸せそうな寝息を立てていた少年が目を覚ますと、光で輝く銀色の髪をなびかせた青年が窓際に経っていたのです。
「そと……?」
「ああ、青い鳥たちが見たこともない花が咲きだしたと教えてくれた。きっと、お前が咲かせた花に違いない」
「ぼくが?」
「私とお前が咲かせた、といったほうが正しいか」
外に出た二人の目の前には色とりどりの花が咲いていました。
大樹の周りに咲いているのはイチゴの花、少し向こうの池の側にはカスミソウが咲いています。
アオが迷い込んだ時には暗く色を失ったようなこの森に命と魂が戻ってきたのです。
「あ、うさぎさん…!」
「お前と遊びたいそうだ。ほら、仲間を連れてきたみたいだぞ」
「うわっ!1匹、2匹、3匹……数え切れないよ!」
「疲れていないなら、みんなと遊んでおいで。私はここにいるから」
「カーネさんも一緒にあそぼ?」
「私も……?」
「ぼくとあそびたくないの?」
「そんなはずがあるか!」
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