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6/9(日) 3 ※

「んんっぁ…も…やぁ…っ」 「ははっもうへばってんの…頑張ってよ。俺あと2回はしたい。」 「!?ゃっ…んぅっ…」 逃げようとする腰を引き寄せられ奥を抉られる。 意識が飛びそうになる俺を鼻で笑い腰の動きを再開する長岡は鬼畜と呼ぶに相応しいだろう。 「ふぅ…んっ――…」 何回目か分からない絶頂を迎え俺は息も絶え絶えだが長岡に止めてくれる気配はない。 「も…むりぃ…」 「泣いちゃってんの。かーゎい。」 長岡は笑い、涙の伝う俺の頬へ唇を寄せた。 酷く甘い、まるで恋人のようなこんな行為には一体どんな意味があると言うのか。 「ぁっ…そこ…」 「良い?」 グリィッと感じる点を押しつぶされ快感に声が漏れた。 「春人は自分の良いとこ全部知ってんだな。もともとそういう趣味だった?」 言葉責めのように鼻で笑い聞いてくる長岡。 なんなのコイツ。 俺と同じ高1のはずなのになんでこんな慣れた風なの。 しかも男もイけるとか何それ。 どんな人生歩んできたの。 ――あぁ、俺が壊した人生か…… ふっ、と思わず自嘲が零れてしまったがそれが気に障ったのか、それとも質問に答えなかったからなのか。気分を害したらしい長岡は俺の足を肩に担ぎ俺を折り曲げると上から押し潰すかの如く深く腰を打ち付けてきた。 「っあ"ぁ、はっ、なっが、ぁあっ!」 声にならない声が喉から溢れる。 きちんと発声できたとして何を言いたいかなんて、そんなものはないのだけれど。 すると不意に長岡が俺の耳に触れる。 「春人、穴空けてんだ。なんで何も付けてねーの?」 なんだ…そんなこと… 「っ…うっ…せ…」 答えたところでそれが俺を早くこの状況から解放してくれるとは思えないし、なんだかもう全てがどうでもよくなって来た俺は投げやりに答えたが、それでも先程のように無視されるよりは気分が良かったのか、長岡は1度微笑むと打ち付けるスピードを早くする。 「ぁっあっんん"ッ」 俺はされるがまま、ただ喘ぎ続けた。 そうして次の絶頂を迎える頃には、俺は意識を手放していた。

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