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「束縛系彼女とは別れられそうなんだって?」 長岡に腰を撫でられ身震いする。 「…触んな…」 「つれねぇの。彼女はまだまだお前と遊びてぇみてえだけど?」 後ろから抱き竦め執拗に痕を残そうと唇を寄せる長岡を止めたいのに諌めようと動く腕にはまるで力が入らない。 手首には拘束のために使われた布と強く擦れたことにより付いた痛々しい傷の数々が蚯蚓脹れのように赤く腫れていた。 くそ…完全に油断していた。 2週間まじで動きが無かったから…。 後悔として湧き上がるのは自分の甘さと、…そしてこんな歪さの中でさえ快感を拾ってしまった自分の身体の浅ましさだ。 「っぅ…」 だいぶ薄くなった首の噛み痕とは別の場所に新たな痕が付けられる痛みを感じた。 「…やめろよ…」 「良いじゃねーか。束縛系彼女が健在だったってちゃんと"お友達"にも話してやれよ。」 フッと笑うと長岡は自身でつけたばかりの真新しい噛み痕を舌でなぞる。 ぞわり、と再び背筋を凍らせていると腰に硬いものが当たった。 「ちょっ、もう終わり…ん…」 紡ごうとした拒絶の言葉は口へと伸ばされた長い指に掻き混ぜられ涎と共に口端から零れていく。 背中を這う長岡の舌が嫌に熱くて痛かった。

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