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7/22(月)

目の前を流れる川の青さに驚愕する。 「…」 「……」 「ここ飛び込み禁止だからね。」 ただ光汰と2人で川を見ていただけなのに後ろからやってきた瑛二に釘を刺された。 「下の方で釣りもできるらしいから後で行こうぜ。」 更に後ろからやってきた宗平が笑顔で言った。 今日は待ちに待ったキャンプ! 初めての学校行事以外での外での寝泊まり。宗平たち3人との一大イベント。そして何より、ここにはあいつの影がないという事実が俺の頬をひたすらに緩ませる。 「なんか仕事増やされそうだからあっちで遊んでて。」という瑛二のストレートすぎる言葉を受けて俺と光汰は一足先に川で遊びを始めた。 と言っても痕が付いているせいで服を脱げないので俺は川に入っての遊びはできない。 水着は持ってこなかったし仕方がないので、川で泳ぐ光汰に当たらないようにひたすら水切りをして時間を潰す。 それにしてもこの青さの中で遊べないことが本当に悔やまれる程の美しさだ。 なぜ掬ってみると透明なのに深くなると青くなるのだろう。自然って不思議。 そういえば来る時に通った橋の下を流れる川はかなり深い青色をしていたなぁ、と思い出しながらひたすら川に石を投げ入れる。 なかなか上手くは跳ねないものだ。 「春人ー。飛び込みができる場所探し行こー。」 暫く浅瀬で水と戯れた後、近くの女子に熱い視線を送りながらも何も声をかけることが出来ずに退散してきた光汰がそう言い出した。 先程飛び込みは禁止されていると言われたばかりではないか。 「来る時通った橋の下にかなり深そうなとこあったじゃん?あそこなら大丈夫だと思うんだよねー。」 光汰の考えとしてはこの付近は水深があまりない為危険だが、もう少し下流に行けば大丈夫だろうと言うことだ。 深すぎるとそれはそれで危険だと思うのだが…光汰に全く気にした様子はない。 「んー。俺水着無えし…それよりキャンプ場内見て回らね?俺、地図見てていろいろ気になったとこあってさ。」 暗にやめるよう仄めかしてみると光汰は意外にもあっさり飛び込みを諦めてくれた。 そういう訳で周辺の散策へと出かけることになった俺たちは後ろでテントを張り終え、バーベキューコンロの準備に取り掛かっていた宗平と瑛二に声をかけその場を離れる。 「地図を忘れないようにね。」 と、後ろから声をかけた瑛二に、地図を持った手を掲げて笑ってみせた。 瑛二は本当にオカンだなぁ。

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