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9/15(日) 2 ※

「なんで…」 「首振って嫌がってたのはそっちだろ。」 だからって…。 少しムッとした俺は、そんなことならもう俺に触れないで欲しいと未だやんわりと俺のに絡む長岡の指から離れようとする。 「っ…」 膝立ちで動かせる範囲なんて分かっていたのに、当然長岡の手から逃れられないまま俺は無意味に腰を揺らし中の存在を改めて認識した。 「エロ。」 感心するように、だがバカにするように、長岡が俺を見て笑うと今度は俺の胸に吸い付いてくる。 それにまた膝を震わせる。 もう長岡のモノは半分以上咥え込んでしまっているようだ。 もう嫌だ。さっきまでお前だって苦しそうだったじゃん。なんでこんな元気なんだよ。 「おい。あと少し腰下ろすだけだろうが。いつまで意地張ってんだよ。」 乳首を齧られる痛みを感じた後かけられたその言葉に苛立って、羞恥と下腹部の息苦しさから涙が膜を張る目を開き視線をやる。 「…」 無言で俺と視線を合わせていた長岡が手を伸ばし、沈んでいた俺の腰を少し浮かせるように持ち上げた。 え?抜いてくれるの?なんて期待した俺がバカだった。 グンッ!と勢いよく押さえつけるように降ろされた俺の腰に長岡が下から自身の腰を打ち付けた。 「かはっ…」 そのまま何度も抉るように突き上げられる。 立った姿勢により内臓が下りてきているせいか普段以上に奥に当たり、もう内臓が破けるんではないかという勢いで出入りを繰り返すそれに全身が引き攣れる。 だが快感も普段以上で堪らず目を強くつむった。 「ぁはっ…も…っ!」 激しい突き上げに頭を振るが、今度は先程のように止められることはない。 アイツも腰を振るのに夢中なのだと分かり、互いに余裕がないことになんだか少し良い気分になる。 いつの間にか勝手に動いていた腰を止めようと働く理性なんて、俺にはもう残っていなくて、苦しいのか何なのか…もう全てが分からなくなってくる。 「ぁ、あ"っきもちぃっ…」 朦朧とした意識の中で、誘うように言葉を紡ぎ腰を振る。 「あっそこっそこ!あぁ"!ん"あぁあっっ!」 絶叫しながら倒れ込んだ俺を、それでも暫く揺すった後、腹の中のモノがビクビクと震えた。 漸く止まった律動の余韻に、閉じた視界の中で浸る。 舌を出しキスを強請るように口を開けるがそれは手で塞がれ、次いで舌打ちするような音。 なんで。 これは、お前が教えたんだろう。 ヒヤリとした手に頬を包まれ、その指先が俺の耳に触れる。 付けるものも無く、虚しく開いた穴が塞がる時をひたすらに待ち続ける、その場所。 冷たいその手が気持ちよくて少し頬を寄せてしまったが、薄く開けた目に長岡の顔が映り一気に意識が覚醒する。 「…」 長岡は無言で俺の中から出ていくと身支度を整え、最後に思い出したように腕の拘束を解きさっさと部屋から出ていってしまった。 「ごちそうさま。」くらい言ってけバーカ、とか思ったが、そんなん言われたら俺は絶対憤慨するなと思い、考えを改めた。 いつもいつも好き放題食い散らかして知らぬ間に出ていきやがって、と怒りながら俺も服を手に取る。 だがそこでふと気づく。 そう言えば、俺の意識があるまま終わりを迎えたのは今日が初めてだ…。 回数も今日は1回きり…。 …もしかして長岡、男としてもう下り坂を迎えたのか?と想像し1人笑った。

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