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10/17(木) ※
学校内で初めて長岡に呼び出された。
ホイホイ出向くのは危ないと感じたが、もしそういうことになってしまった時誰かに見られていてはマズいだろうし、無視したら家で何をされるか分かったものではないので誰にも言わずに呼び出された第2音楽室へ向かった。
学校は明日まで中間テスト期間で、通常、放課後はブラスバンド部が使用しているそこも、今日は人の姿はどこにも無い。
「笠井まだお前に構ってきてんだろ?あいつがこんなしつけー奴だったなんて意外だな。」
不機嫌そうに眉を寄せて、だが口元には笑みを浮かべて長岡はそう言うと俺に近寄り手近な机に俯せに押し倒すと俺のベルトに手を伸ばす。
「やめ…ここどこだと思ってんだ!」
「学校だな。静かにしてねーと人来るぞ。」
俺の頭を押さえつけてそう言った長岡は首に軽く口付けながら俺の下半身を顕にさせ前を握り込みやわやわと扱く。
「んっ…ふ…」
こんな場所でさえすぐに快感に流されてしまう浅ましい自分の体を死ぬほど恨めしく思ったのは初めてだ。
最初は抵抗しようと必死に動かしていた腕も、後ろにいる相手に届く筈はなくて、それなら俯せにされている体を起こそうと試みるが、力で長岡に敵ったことのない俺はやはり今回も何もすることができなかった。
ベッドとは違う、無機質で冷たい机に額を押し付けながら帯びていく熱を感じる。
長岡は俺のモノを全体を緩急を付けるように扱いていたかと思ったら先端をグリグリと重点的に弄ってきた。
「や…だ…っ…」
流されるまいと必死に気を紛らわして襲ってくる快感の波から逃れようとするのだがそんな抵抗は無意味だと言うように長岡は手を止めない。
「…ぁっ!だめっ…ぅっ…!」
追い込まれた俺はやはり我慢なんてできなくて、程なくして白濁を吐き出した。長岡の手が止まると同時に引いてく快感の波に、余韻に浸りながら荒い呼吸を落ち着けるように深く息を吸い込む。だが、吸い込んだまま吐き出すことなく俺は息を止めた。
長岡が、俺の白濁を手に絡めそれを後ろに塗り込むように指を挿入してきたから。
「なっ…!お前ここで…ッ…」
まさかここで最後までする気じゃないだろうと思っていた俺に長岡は「お前だけ気持ちよくなってちゃつまんねーだろ。」と言ってくる。
「ふざけ…ン"ッ…ゃ"ぁ…っ」
もう俺の体は知り尽くしていると言わんばかりに中に指を沈めた長岡は、周りを軽く解すように指を動かした後、迷わずにある一点を掠める。だが掠めるだけ。
そうして暫くの間、何度も近い場所を通りこそすれなかなか願った刺激を与えてくれない指に、少し腰が揺れてしまった俺を、長岡はバカにしたように笑っていた。
いつの間にか増やされた指がバラバラと中を動き回る。
「どうしてほしいのか言ってみろよ。」
「っんなもん、無ぇよ…!」
命令するようにかけられた言葉に反発するように答えると長岡は「あっそ。」と言って体を少し起こす。
「『やめてくれ。』とか言うかとも思ってたけど、それも無しな?」
その言葉に振り返ろうとした俺は、今度は肩を押さえつけられ、侵入してきた猛りに叫びそうになる口を必死で塞ぐ。
「ふぅっんッんん"ん"…」
ゆっくりと、だが確実に俺の中へと割り入ってきたそれは、ドクンドクンと中で脈打ち存在を主張する。
あぁ、学校で何をしているんだ。俺は。
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