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「長岡っ…も…こんな形じゃなくて…」 「しつけーな。俺がお前に望むことなんて他に無ぇ、よ!」 「ん"っっ!」 扉に手をついて立たされた姿勢の俺の奥を、長岡が勢いを付けて深く突く。 そのまま音を立て何度も打ち付けられる腰に、俺の膝はガクガクと笑いだして、長岡に支えられた腰を残して上半身は扉に垂れ掛かるようにズルズルとへたり落ちていく。 長岡とも、もうこんなのはダメだと…何かもっと長岡の今や未来を穢さないで償っていける方法を一緒に探したくて部屋に来たのに…。そんな俺を長岡はベッドに行くこともしないままその場で抱いた。 本当にこんな形でしか俺たちは過去を精算できないのだろうか? 「ぁっ…そこ…」 「なんだよ。拒否する割に乗り気?」 うわ言のように零れた言葉をすかさず拾って嫌味と共に尋ねてくる長岡。俺はまたそれが悔しくて、扉に宛がった自らの腕に口を押し付けて言葉を紡げなくする。すると長岡は一層深く俺の中に侵入して俺の耳に甘く口付けて呟くように囁いた。 「早く、全部俺のモノになっちまえよ。」 長岡のその顔を肩越しに振り返り視線を合わせる。 暫く黙って同じように俺を見ていた長岡はグイッと俺の体を抱えて反転させ、両足を持ち上げると今度は向かい合わせるようにして繋がった。 「んっ…はぁ…」 支えるものが何も無くて長岡の首に腕を絡めて縋り付くように体を寄せる。長岡はそんな俺に薄く微笑むと額に口付け、俺の脚を抱えたままの腕で背中までもを抱え上げ、下から突き上げる。 「ぁ…ん"っん"っ」 突き上げに合わせるように漏れる嬌声。つま先が快感に震えて力が込もる。 あぁ、また流されてしまう…。 それでもなんとか長岡と話をしたいのだと口を開くが溢れてくるのはだらしのない声ばかり。 「ぁっあ"っな、が、ぁっンッ」 とにかく呼びかけようとやっとのことで名前だけを必死に紡ぐと気付いた長岡が嬉しそうに笑う。 それを見てなんだか恥ずかしくなって唇を噛み締めて目を瞑った。 そこから機嫌の良かった長岡は、それでもいつものように俺の体に痕をいくつも残していって、俺はまたそれを見て溜め息を吐いた。 結局、俺は何も変えられていない…。

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