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4/26(日) 4

宗平と……した。 終わった後も額や目元にキスをしてくる宗平が愛おしくて俺も宗平の胸元に顔を埋めてチュッとその肌に吸い付く。 「…。」 だが不意に、なんだかこの肌に俺も印を残してみたい気分になって唇を押し付けるとチューッと強く吸ってみた。だが、顔を離してみるとそこには案外濃く痕は残っていなくてそれに「あれ?」と首を傾げてしまう。再チャレンジだと言わんばかりに何度も胸元に顔を寄せてはチュッチュ、チュッチュとやっていると、宗平が「あー…春人?」と気まずそうに声をかけてきた。 「また泣かせちゃいそうだから…そろそろやめような?」 嬉しそうに口角を上げているのにそれでも眉を下げて申し訳なさそうに言ってきた宗平が、若干腰を引いているのに気付いてハッとして体を離す。 「別に、そういうつもりじゃ…。」 俺は自分の行動が恥ずかしくなり若干腫れぼったくなった目元に手を寄せた。 宗平は男を抱くのは初めてだったはずだが、俺はあっさり陥落して、最後はあまりの気持ちよさにボロボロと涙を流してしまい、宗平はそれに謝りながらも腰を動かして、最後は2人で抱き合いながら果てた。 「つーか、着いていきなりヤるって…、俺も余裕無ぇな…。」 宗平が俺に向けていた体をゴロリと動かし仰向けになって額に手を当てた。 今日は3ヶ月目の記念も兼ねてゆっくり2人で過ごそうと言っていたのだが…部屋に入った途端にそういう流れになってしまって、思わずそれに乗ってしまった自制の効かなさを宗平は悔いているようだ。 でも……… 「宗平とできて、俺…嬉しかったよ…。」 ズリズリとベッドの上で体を動かしピトリと宗平の腕にくっ付いて顔を見上げる。 「だから…またシよ…?」 そう俺が尋ねると宗平は衝撃を受けたような顔をしてキラキラとした目で俺を見た。 「え…それって今から…。」 「違う。」 何を言い出すんだと思って即答する。 今日はさすがにもう俺の腰と尻が限界だ。 でも…近いうちにまたできたら良いなと願う気持ちは本物。 体を少し起こして仰向けのままの宗平に覆い被さるようにしてチュッと唇を重ねると、宗平が俺の頬に手をやって更に深い口付けを返してくれる。 キス1つでもこんなに気持ちが良くて蕩けそうなのは相手が宗平だからなのだろうか? 「宗平…大好き。」 そう言って俺はまた宗平の大きな胸板に頬を寄せた。

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