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7/11(土) ※

期末試験は昨日で終わって、先週のケンカ直後には『毎日出来る』なんて言っていた宗平も、結局それは冗談だったようで勉強をしたいという俺の気持ちを汲んでくれて俺たちはあの日の翌日からは図書館デートを繰り返していた。 図書館が嫌いだと言っていたのに付き合ってくれるのが嬉しくてニヤつきながら礼を言った俺に宗平は軽く笑って返した。 宗平とも仲直りをしたあの日以来していなかったが、それも今日で解禁された。 「なー。夏休み入ったら旅行行かね?」 シーツ1枚でベッドの上で壁に寄りかかる宗平の胸に背を預け凭れていた俺の口元を片手で弄りながら、宗平が問い掛けてきた。 「…もう再来週から夏休み始まるけど…。」 「だから近場でさー、1泊2日とかの小旅行で。」 去年は4人でキャンプに行った…。今年は2人だけで行くのもアリかなぁ、と思って「キャンプ行く?」と尋ねたら宗平は「青姦が良いの?春人大胆だな。」と言ってきた。 その言葉に肘を動かして宗平の腹に1撃を入れると後ろから「うっ。」と声がした。 「…まぁ外でってのは冗談だけど、海でも行こうぜ。」 げほりと息を吐いた後宗平が再度提案してくる。 「海かぁ…。」 良いかもしれない。夏っぽいし。 最近は親からの仕送りも部屋デートで貯めてあるし、ここで使っても…バチは当たらないよな? チラリと後ろの宗平を見て「行きたい。」と言って笑うと宗平が俺の腹に置いていた手を下方へと伸ばす。 「はぁ!?まだすんの!?」 「イキたいって言ったじゃん。」 「ばっか!何言って…ッ。」 伸びた手にグニグニと慣らすように後孔を刺激され、体がピクリと震える。 「っ…。も…1回だけだかんな。」 はぁ…と息を吐きながら少し振り向くと宗平が薄く笑った後合わせるように唇を重ねてきた。そして足を片手で持ち上げるように抱えると更に深く指を沈めて来る。 目を瞑り刺激だけを捉えて吐息を漏らすと宗平が俺の耳を後ろから舐めた。 「っ…。」 なんだか宗平にしがみつきたい。 顔が見たい。 そう思って手を空振らせると後ろから「あぁ。」と宗平の呟く声が聞こえた。 そして次の瞬間にはベッドに仰向けに転がされる。 「…え?何?」 「や?顔見たいんだと思って。」 なんで、分かったんだ…! 宗平の勘が発揮されるポイントが分からなくて、でも心の内を見透かされているようで恥ずかしくなり困惑と共に見ると宗平は微笑む。 「いつも顔見えない時は不安そうに呼ぶから顔見ながらすんのが好きなんだなって思ってたんだけど…違うの?」 尋ねる口調だがその顔は自信に満ちていて少し意地悪くも見える。 …どうやら全てお見通しみたいだ。 観念したように、俺を抱いているのが宗平だと感じながらするのは安心するし、とても気持ちが高揚するのだと伝える。すると……。 「は?なにそれ。」 「え?なん…ンんぅッ!ンッ!ゃっ…宗へ…!」 いきなり奥まで侵入してきた宗平にガクガクと痙攣してしまうが、そんなのお構い無しに揺さぶられる。 「そんなかわいいこと言われたら、『1回』じゃ済まねんだけ、どっ!」 「ゃアッッ!ふぅ…、ん、アッ、宗平!」 ズンッと突き上げた後に大きく腰を動かし出す宗平に合わせて俺は声を上げ、その首へ腕を回して抱きつくように引き寄せる。 気持ちいい。ずっと繋がっていたい。 少し強引な時も、それでも宗平はいつも俺の気持ち良さを優先してくれる。 宗平は苦しいくらいにイキ続けることはさせないから俺はいつも気持ちの良いまま終わりを迎えられていた。 そこが…彼らとは違うところ。 「すげーかわいい、大好き、春人。」 揺すり上げながら宗平が俺の腰を抱き胸の飾りを啄む。俺はそれにもピリピリとした快感を走らせて、また喘いだ。

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