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第2話
翌朝。
目覚めた俺はベッドから降りるとシャワーを浴びに浴室へと向かう。
頭も身体もすっきりさせ浴室を出る。
そのままリビングに向かい中へ入るが、人の気配はなかった。
「……はぁ」
小さなため息をひとつつき、俺は昨夜の料理の片付けにかかった。
昼からは昨日の続きの掃除を始めた。やりたい箇所はいくらでも出てくる。
掃除道具を駆使し汚れや埃と対峙するのは充実感と達成感を得られるし、それ以外の事には無心になれたから良かった。
ピンポーン。
時間を忘れて書籍棚を整理していた俺の耳にインターホンの呼び出し音が響いた。
もう夕方だった。
玄関を開け配送員から荷物を受け取ると、リビングへと運び込み、早速中身を取り出した。
出てきた水圧洗浄機に感嘆の声が漏れる。
「よく来たな、スイアツ。お前にはキッチリ仕事して貰うぜ。先ずは窓ガラス、といきたい所だが、もうこの時間じゃあ無理だな」
夕日の射すベランダ側の窓を眺め、苦笑いしつつ思案する。
「……。そうだ、浴室の天井にするか。アイツも中々の強敵だからな」
俺は説明書にザッと目を通し、起動可能状態にしたスイアツを持って浴室へ向かった。
終わった後ついでに埃まみれな自分も洗おうとパンツ1枚の姿になった俺は、スイアツのスイッチを入れる。
まずは洗い場の床面で様子を見る。
勢いを調整しつつノズルの先を向ければ、普段の掃除で落としきれなかった水垢がキレイに落ちていく。
「おおっ、やるな!スイアツ」
気を良くした俺は、壁のタイル、シャンプー等を置く棚、椅子、桶等、目につくもの全てをスイアツで磨いていった。
そして残った天井。
すでに今までの戦いで自分にも多少の被害は出ている。跳ね返った水滴で自分の体も少なからず濡れていたのだ。
天井ともなるとびしょ濡れになる可能性大だ。
「…要は角度だ。行くぜっ、スイアツ!」
俺は果敢に立ち向かっていった。
光秀は合鍵を使い玄関の鍵を開けると部屋へ入った。
だが、リビングへ向かう手前の風呂場から何やら水音が聞こえる。
「…ん?真珠のヤツ、まだ帰ってないはずだが…」
光秀が風呂場の扉を開けると脱衣場には脱ぎ捨ててある服、洗い場では大きくなった水音と人影があった。
「…おい。真珠なのか?」
光秀が洗い場の人物に向かって声をかけるとピタリと止まる水音。
暫く無言が続いたが、急に洗い場の扉が開き光秀の腕を掴むと中へ引っ張り込んだ。
「…ぅおっ、な、なんだ」
体勢を崩し慌てる光秀の頭上からシャワーの水がかけられる。
そして素早く濡れた上着が脱がされ、その上着で身動き出来ないように後ろ手に拘束された。
「…テメーっ、何しやがるっ」
濡れた頭を振って自分を拘束した相手に振り返る光秀だが、顔にかかり目に入った水のせいで相手の顔まで判別出来なかった。
「…ああ、光秀か。不法侵入した不審者かと思ったぜ」
せせら笑う俺に何とか視線を合わし睨みつけてくる光秀。
「……テメー、女王か」
「勝手に人様の家に上がり込んでんじゃねえよ」
俺が光秀の顎を掴み顔を合わせ至近距離でそう言い放つと、光秀も負けじと言い返してくる。
「はあ?ここは真珠の家だろうが、勝手してんのはテメーだろっ」
暫く睨みあう俺達。
「…とにかく、この上着をはずせ。俺は不審者じゃねえんだ」
光秀が吐き捨てるようにそう言うが、折角のこの状況、楽しまない手はない。
「はっ、誰がそう簡単に解放してやるかよ」
俺はニヤリと笑い、拘束したままの光秀を壁際に追いやる。
「何すんだ、テメーっ」
「ああ?これから不法侵入者への罰を与えるんだよ」
俺は光秀を押さえ付けたまま、足元に放置してあったスイアツを拾い上げる。
光秀のはだけた胸の飾りにノズルを近付けるとスイッチを入れた。
「ぐわあっ…」
あまりの水圧に痛みを感じた光秀が顔を歪め体を捩ろうとする。
「おっと、強すぎたか」
俺は手元の調整をいじり水圧を弱める。
と、光秀の口から徐々に甘さを含んだ声が漏れてきた。
「…く、…ふ、…はあ、…やめ…」
「んん?外科部長様は掃除道具に責められて感じる変態ヤロウか?」
俺が嘲りを含んだ声でそう言うと、潤んだ紫の瞳がキッと睨みあげてきた。
「…感じてなんかいねえ!」
「強がってんじゃねえよ。まあ気持ちよがらせてばかりじゃ罰になんねえな」
俺は水圧に強弱をつけ、更に両方の飾りを交互に責めた。
「…ひ、…やめっ…」
悲鳴のような声があがり、光秀の身体が俺の方に倒れ込んでくる。
「おっと、もうへばったのかよ?こんなのはまだ前戯だぜ?本番はこれからだ」
受け止めた光秀の耳にそう囁くと、光秀の身体を引き剥がし、こちらに背を向けるように壁に押し付けた。
「…はあ、は、…なにを…」
「ああ?罰だって言ってんだろ。しっかり受けろ、光秀」
言いながら光秀のズボンと下着を一緒にずり下ろし、形の良い引き締まった尻をさらけ出す。
その尻の中央奥にある窄まりを見つけ、スイアツのノズルをムリヤリ挿し入れた。
「…いっツ、…いってぇ。やめろっ、クソ女王!」
悲痛な声で、それでもまだ命令口調で俺に向かって叫ぶ光秀。
「誰に向かってクソとか言ってんだテメェ。…そんな元気が残ってんならまだ大丈夫だな」
俺はスイアツのスイッチを入れる。
「…ひっ、…あ、あ、…やめ、…おなか…くるし…」
光秀が背を仰け反らせ、つま先立ちになりながら、責め苦から逃れようとする。
その際、きゅっと締まった窄まりから胎内の水が滴り出てきた。
「くく、お漏らししてんのか?ついでに中の掃除もしてやんよ」
俺は双丘を押し広げ、窄まりに挿したままのノズルをゆっくり抜き差しした。
途端にゴボッゴボッと溢れ出る水。
「…うあぁ、やめ、やめ、…あ、…はぁ、あぁ…」
「…なんだ、テメェ、こんなのにまで感じてんのかよ?やっぱ、変態ヤロウじゃねえか」
「…ち、ちがっ、…は、…あ」
「違う?どこがっ」
俺はノズルを動かしていた手を止め、光秀を嘲笑いながら囁く。
「テメェが、イかせて下さい、ってお願いすんなら最後までシてやんよ?」
「…く、…だれが…テメーなんかに…」
と、俺達が睨みあいをしているその後ろで
突然、洗い場の扉が激しく開く音がした。
それと同時に投げつけられる声。
「テメェら、ここで何してやがる!」
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