17 / 128

3-定時連絡

のんびりまったりな昼休み。 あー、暇だわー。 もちろん槙野さん見てればあっという間に時間はたつんだけど、あんまり見てると怒られるしー。もう昨日怒られたしー。 昼休みに仕事するのはやだしー。今日も怒られちゃおっかなー。 あ、そうだ。ゆっきー遊んでくれないかな。休憩室に移動してポケットから携帯を取り出す。 零>>『ゆきたまー(о´∀`о)』 零>>『お元気?』 零>>『相変わらずのバリバリ八方美人?』 零>>『今日もモテてる?』 由紀>『うるせえですよ』 由紀>『お口にガムテープ貼りに行きましょうか』 お、ゆっきー今日は機嫌いい。反応速い。 零>>『俺に会いに来てくれるなら何でもウェルカムよ』 由紀>『ブロックしますね』 零>>『あ、それだけはやめてお願い』 零>>『大好きなゆっきーが相手してくれなくなったら俺どうしたらいいの』 由紀>『まきのさん?がいるんじゃないんですか?』 零>>『見つめすぎて昨日怒られた』 零>>『でもねでもね、聞いてほしいの』 由紀>『はいはい』 うふふ。つい顔がにやける。 零>>『俺、槙野さんのペットになった!』 由紀>『は』 零>>『俺だからわんこ?』 色的に柴犬かな……それともでかいからゴールデンレトリーバーかな……。 由紀>『この駄犬が』 由紀>『人間としてのプライドはないんですか』 零>>『槙野さんの美しさの前にはそんなものいらないのよ!』 零>>『だってペットならキス、ハグOKなのよ。まだしてないけど』 由紀>『どんな方なんですか?』 零>>『お、やっと興味出た?』 零>>『んとねー、超美人だしかっこいい。好き。ちょっと口数少ないけどそれがいい。周りには怖い人って思われちゃってるけど気にしてないのもいい。まじ好き。もちろん頭も良いし激美しい。死ぬほど好き』 由紀>『あれ、その槙野さん、同性愛は駄目だったんじゃ?』 零>>『ぐすん(;_;)だからペットなんじゃない!』 由紀>『人間になれるのはまだ先みたいですね』 零>>『でもねでもね、「俺以外に無駄に愛想振り撒くな」って言われたの!ドキドキしちゃった!乙女モード全開よ!』 由紀>『おネエモードでしょう』 由紀>『そういえば、ゼロって身長いくつでしたっけ』 零>>『ひゃくきゅーじゅー』 由紀>『槙野さんは?』 零>>『175くらいかなーもうちょっとあるかなー』 由紀>『ペットにしては無駄に大きくないですか。駄犬さん』 零>>『そーねー。恋人同士だったらちょうどいいんだけど。抱きしめてキスするときとか♡』 零>>『あ、やばい滾ってきた』 由紀>『童貞ですか。トイレ行きなさい』 零>>『会社のトイレで抜けるかよ!』

ともだちにシェアしよう!