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3-定時連絡
のんびりまったりな昼休み。
あー、暇だわー。
もちろん槙野さん見てればあっという間に時間はたつんだけど、あんまり見てると怒られるしー。もう昨日怒られたしー。
昼休みに仕事するのはやだしー。今日も怒られちゃおっかなー。
あ、そうだ。ゆっきー遊んでくれないかな。休憩室に移動してポケットから携帯を取り出す。
零>>『ゆきたまー(о´∀`о)』
零>>『お元気?』
零>>『相変わらずのバリバリ八方美人?』
零>>『今日もモテてる?』
由紀>『うるせえですよ』
由紀>『お口にガムテープ貼りに行きましょうか』
お、ゆっきー今日は機嫌いい。反応速い。
零>>『俺に会いに来てくれるなら何でもウェルカムよ』
由紀>『ブロックしますね』
零>>『あ、それだけはやめてお願い』
零>>『大好きなゆっきーが相手してくれなくなったら俺どうしたらいいの』
由紀>『まきのさん?がいるんじゃないんですか?』
零>>『見つめすぎて昨日怒られた』
零>>『でもねでもね、聞いてほしいの』
由紀>『はいはい』
うふふ。つい顔がにやける。
零>>『俺、槙野さんのペットになった!』
由紀>『は』
零>>『俺だからわんこ?』
色的に柴犬かな……それともでかいからゴールデンレトリーバーかな……。
由紀>『この駄犬が』
由紀>『人間としてのプライドはないんですか』
零>>『槙野さんの美しさの前にはそんなものいらないのよ!』
零>>『だってペットならキス、ハグOKなのよ。まだしてないけど』
由紀>『どんな方なんですか?』
零>>『お、やっと興味出た?』
零>>『んとねー、超美人だしかっこいい。好き。ちょっと口数少ないけどそれがいい。周りには怖い人って思われちゃってるけど気にしてないのもいい。まじ好き。もちろん頭も良いし激美しい。死ぬほど好き』
由紀>『あれ、その槙野さん、同性愛は駄目だったんじゃ?』
零>>『ぐすん(;_;)だからペットなんじゃない!』
由紀>『人間になれるのはまだ先みたいですね』
零>>『でもねでもね、「俺以外に無駄に愛想振り撒くな」って言われたの!ドキドキしちゃった!乙女モード全開よ!』
由紀>『おネエモードでしょう』
由紀>『そういえば、ゼロって身長いくつでしたっけ』
零>>『ひゃくきゅーじゅー』
由紀>『槙野さんは?』
零>>『175くらいかなーもうちょっとあるかなー』
由紀>『ペットにしては無駄に大きくないですか。駄犬さん』
零>>『そーねー。恋人同士だったらちょうどいいんだけど。抱きしめてキスするときとか♡』
零>>『あ、やばい滾ってきた』
由紀>『童貞ですか。トイレ行きなさい』
零>>『会社のトイレで抜けるかよ!』
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