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5- 公園デビュー!(8)

高速道路にのり、スピードを上げた神崎は気持ちよさそうに笑顔になった。 「久しぶりだなー車で遠出するの」 「すまないな、運転任せっぱなしで」 「いえいえ。運転するのわりと好きなんで気にしないでください」 時折ぽつぽつと他愛ない会話を挟みながら、たまひよ号はひた走る。 「鈴ちゃんは、いつから一緒に居るんですか?」 「あー……大学4年の冬ごろだな。もう7年になるか」 「そんな前からだったんですか」 「朝っぱらからみぃみぃ鳴き声が聞こえて、何事かと思ったらベランダに鈴がいた。側の木に登っていて落ちたらしくて、後ろ足を怪我してて。医者につれてったはいいけど、今度は飼い主が見つからなくて、しょうがなく俺が飼い始めたんだ」 懐かしいな。初めは触らせてもくれなくて大変だったっけ。 「え、最初から猫好きって訳じゃなかったの」 「毛があちこちに付くだろ。特に鈴は毛足が長いから」 「えー!鈴ちゃん大好きな槙野さんがそんな事言うなんて」 「最初の頃はな。でもしばらく飼ううちに情が移って、今では知っての通りだ」

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