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8-わんこ卒業(4)

「ん、んっ」 キスをしていたはずが、いつの間にか神崎が少しずつ下に口づけを落としていって、今は胸で遊んでいる。 初めはくすぐったいだけだったのだが、だんだんと体が快感を拾い始め、神崎の舌が尖ったその先端をころがす度に、腹の底にちりちりと熱が溜まっていく。 ふと反対側がお留守だったことに気づいたのか、神崎が今まで触れてなかった方の乳首に手を伸ばした。 中心には触れずに、その周辺を囲むようにくるくると指先で撫でている。 もどかしい。 そんな遠回しなことなどせずに、一気に捏ね潰してくれたら気持ちいいだろうに。 ……?!俺は今、何を考えた? 「槙野さん、顔真っ赤ー。何考えてたの?」 目敏い神崎が俺の変化に気づいて、にやっと笑った。 「別に何も」 「そうですか?じゃあいいですけどー」 くるくるしていた指先が中心に触れたかと思うと、強めに摘まんで引っ張った。 「ひぅっ」 突然の刺激に息を飲んだ。鋭い痛みは全身を一瞬ひくつかせる。 神崎がにっと笑ったかと思うと、舌でしか触れてなかったそこにも、ごく軽く歯をあてた。 「んっ」 緩やかな快楽もいいが、どうやら俺は、こちらの方が好きらしい。 「気に入ってくれた?急に元気になったみたい」 神崎が膝で触れていた俺の中心をぐりぐりと押した。勃ち上がり始めている。 「脱いじゃいましょー」 「え、おい」 神崎がパジャマと下着に手をかけたかと思うと、一気に脱がされた。 止めようと上半身を起こしたが間に合わず、かえってパジャマから腕が抜けて全裸になった。 「……はぁ、もう無理っ」 急に耐えかねたように神崎が胸にしがみついてきた。 「どうしたんだよ」 「そんなとこまで綺麗じゃなくていいのに!」 抱きついたどさくさに紛れてキスをねだる神崎に応えてやりながら、意味のわからない言動に首をかしげた。 「そんなとこって?」 「こ・こ!」 神崎が抱きついたまま指差したのは俺の……局部。 「色といい形といい、なんですか!飾っとくつもりですか!」 「人を変態扱いするなよ。別に普通だろ?」 「全然普通じゃないです。大きさだけは俺のが勝ってますけど!」 いつの間にか下半身だけ脱いでいた神崎のソレをちらりと見てみた。 うん、まあ、なんと言うのか、かなりバキバキに男らしい。 「確かにな」 「まあいいけど。槙野さんが美しいのは今に始まった事じゃないし」 ぶつぶつ言ったかと思うと、神崎は抱きついていた腕をほどいて少し離れた。 おもむろに身を屈めて頭を下げたかと思うと、ためらいもなく半勃ちの俺のモノを口に含んだ。 突然の刺激に血液が一気に下半身に集まる。モノの質量が増したのが、自分でも分かった。 神崎は先端を舌と唇で慰めながら、片手で残りを扱き上げている。 「く……っ」 熱い口内ですみずみまで舌になぶられながら、思わず吐息が漏れる。 それを聞いて神崎が嬉しそうに目をこちらに向けて笑うものだから、俺は愛しさに神崎の髪を撫でた。 ……今までの中で一番気持ちいいフェラかもしれない。 裏筋を数回大きく舐め上げられたところで、限界が来た。 「は、ぁっ、神崎、離せっ」 神崎は離れず、空いた片手をのばしてきた。 二人で指を絡めあい、固く手を繋いで俺は口内に精を放った。 しばし放心していると、神崎が飛びつくように抱きついてきた。 「槙野さんのイキ顔見ちゃった」 「……んなもん見るなよ……」 「エロかったです」 「……ばか……」 「大好き」 そう言って強く抱きしめてくるものだから、俺も言葉を返した。

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