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8-わんこ卒業(9)

脳がとろけてしまった俺は、神崎の膝の上で半ばのけぞりながら喘いでいた。 「いっ、……あぁ……、っふ」 神崎があんまり強く吸うものだから、乳首は赤く腫れている。 そうすると俺が悦ぶからなんだが。 鎖骨のキスマークも増えたし、肩には小さく噛み痕も残っている。 俺はもう体を支えているのも億劫で、神崎の腕に頼りきっている。 「槙野さんが俺に寄りかかってくれるの、嬉しい」 耳朶を甘噛みして、神崎が耳許で囁く。 「もう力が入らないんだよ……」 「うん。もっと甘えて?」 そう言われても、甘えかたが分からない俺は、とりあえず本能のままに神崎に体をすり寄せる。 「ふふ、すべすべ。……槙野さんの髪、優しい匂いがする」 「汗かいたから汗くさいだろ」 「全然。いい匂い」 体をくっつけたので胸を弄れなくなった神崎は、背中を支えていた腕を下におろして、俺の尻を両手で鷲掴みにした。 この馬鹿犬、どこのエロ親父だ。 「やめろ、変な触り方するな」 「うふふふ」 両手で捏ね回されると、まだ中に残っているローションがくちくちと音をたてて羞恥心を誘う。 「やめろって」 抗議の意を込めて、神崎の耳を少し強く噛む。 「あたた。じゃあここならいいでしょ?」 「んっ」 ローションを纏った指が数本まとめて押し込まれた。 さっき散々ヤられたから、指くらいなら抵抗なく飲み込んでしまう自分が恨めしい。 「あのね、槙野さんのここね、入り口はまだまだきつくて、押し出されそうになるんだけど、中は熱くて俺のことをぎゅって抱き締めてくれて、すごーくキモチイイの」 「ば、馬鹿、解説するなっ」 恥ずかしさのあまり、一気に顔が熱くなるのが分かった。 「イク時はね、抱き締めたまま蠕動するから、激しくてもっとキモチイイの」 また神崎が無邪気な口調で喋るのが、なぜか俺が子供に悪いことをさせているようで背徳感を覚える。 考えてみれば、神崎は六つも年が離れているわけだ。それは後ろめたくもなるというもの。 なんて、俺が悠長に考えていると、熱く痺れるようにビリッと強烈な感覚が体の奥深くを襲い、体が跳ねた。 「ぁっ、ばか、やめろ神崎」 都合のいい神崎の耳は、俺の抗議は聞こえないらしい。 指を曲げ、関節を使って敏感な部分をぐりぐりと遠慮なく刺激してくる。 「でね、ここだけちょっとしこりみたいになってて、触ると槙野さんがすっごいえっちになる」 何言ってるんだ、何言ってるんだ神崎。 体をひくつかせながら神崎の台詞を聞く。電流が走るように、びく、びくっとなるのが止められない。 「たぶんもうちょっと慣れたら気持ちよくなると思うんだけど……。まだ強烈すぎる?」 見れば分かるだろう。痙攣する度に呼吸が止まりそうなんだぞ。 「じゃ、奥にしよっか」 は? 俺が目を?にしているうちに、神崎は胡座をかいて後ろに手をつき俺を見上げると、 「ね、上に座って?」 と微笑んで言った。

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