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【番外】思い出ショウタイム(3)
音がするほど舌を絡めてキスをする。
そっと槙野さんの顔を見たら、目を閉じてうっとりとしてた。
あ、ちょっとまずい。やばいよこれは。
そんな顔されちゃったら、俺何するか分かんないよ槙野さん。
唇を重ねながら、片手で腕と背中をゆっくり撫でてみる。
槙野さんの少し眉をひそめた切なそうな顔。
もっと欲しがってる顔。
キャーー!イヤもうやだぁ!!
アタシ知ってるもの。
槙野さんが背筋撫でられるの好きなの知っちゃってるもの。
これはもうモード切り替えいったわね。
眠気?そんなものパンツと一緒にどっか行ったわよ!
俺は唇を離して、布団に潜り込む。
喉元に口づけて、喉仏をぺろっと舐めると、抱きしめた体が少し震えた。
パジャマのボタンを外していくと、槙野さんの肌の匂いが強く香る。
少し甘いような冷たいような独特の匂い。この匂いをかぐと、俺は胸が苦しいほど槙野さんが愛しくてたまらなくなる。
露わになった胸に暗闇の中で唇を這わせる。
「か、んざき」
「ふふ。なんですかぁ?」
乳首はっけーん。舌先で柔らかく一舐めしてから、勃ち上がったところを優しく甘く噛む。
「んぅ」
槙野さんの甘い声。あ、耳元で聞きたかった。
反対側は指先でいじめてあげる。
「だ、めだって。寝るんだからな……」
「だから、一緒に寝ましょ?」
「神崎は疲れてるんだから……あ」
「ちょっと運動した方がよく眠れるんですって」
「もう……馬鹿。馬鹿犬」
槙野さんの甘い掠れた声で馬鹿とか言われるとどきどきする。
子供時代にさんざん投げつけられた言葉だけど、槙野さんのは別物。
これって槙野さん語で愛してるって意味なのかな。きっとそうだな。
うーん、俺幸せ。
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