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【番外】甘えホーダイ月額キス31回(11)
「ん、ふ。っ」
槙野さんの口からほわほわと、甘い綿飴みたいな喘ぎが湧き上がってる。
俺が今何してるかって? 槙野さんのお尻にキスしてる。外側から、だんだん中央に。
枕に顔を埋めた槙野さん。たぶん顔真っ赤。だって触ったら火傷するんじゃないかって思うほど、耳が赤く熾ってるんだもん。
ちゅっ、て、またキスをする。わざと音たてて。
おしりのほっぺって言うよりも、双丘の狭間に近いところに。
槙野さんは俺から顔を背けるように、見る度に俺と逆方向向いちゃって、気持ちイイ顔を見せてくれない。
むー。見せてよ。槙野さんの綺麗なお顔をさ。
槙野さんが逃げるなら、俺、ほんとにやるよ? 本気だからね?
「ねぇ槙野さん、こっち向いて?」
「ば、馬鹿。向けるかっ!」
相変わらず反対を向いたまま、ぐりぐりと枕に頬を押し付ける槙野さん。
よーし。キス決行。
可愛いお尻の谷間を少し開いて。
さっきまで俺がさんざん解したところの少し下に。
「ひんっ!」
槙野さん何それ。そんな可愛い声の出し方、どこで覚えてきたの?
「や、め。んんっ!」
やった。ほんとに際にキスしちゃった。槙野さん飛び上がった。
大好き。槙野さん大好き。恥ずかしがりで、でも気持ちイイことも好きな槙野さん大好き。
「……ん、ふ」
「な、なに!? 神崎まさか、その」
舐めちゃったー。縁をくるっと舐めちゃったー。
槙野さんはさすがに慌ててる。
よし、慌ててる隙にどんどん行こう。
「ぁ、ゎっ」
柔らかくなってるそこに、尖らせた舌を押し込んだ。
中は熱くも冷たくもない。俺は熱くなってるから、きっと槙野さんも俺と同じくらいに熱いんだ。
ぬるってローションと唾液で滑りながら、気持ちよさそうなところに舌を這わせる。
「ん、ぁっ。か、神崎っ、やめろっ」
「やだ」
一瞬だけ唇を離して、それだけ言った。
だってこれはご褒美なんだもん。頑張った俺へのご褒美。槙野さんは大人しく気持ちよくなっててよ。
「汚い、……んぅっ、だろっ!」
「そんなことないよ。槙野さんさっきお風呂に入ったばっかりじゃん」
「でもっっ」
そこがきゅうきゅうに狭くなってきた。
「だめだっ、かんざきっ」
「そーお?」
にゅる、くち、ちゅっ。
槙野さんの腰が、たぶん動揺と、隠しきれない快感でひくついてる。
ふふ。やっぱり槙野さん大好き。
だってその動揺、俺のためを思って慌ててるんでしょ?
大好き。ああどうしよ、何よりも大好き、槙野さん。
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