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【番外】甘えホーダイ月額キス31回(12)
「ん、ぅ、……ん。駄目だって……言ってるだろ……神崎……!」
槙野さんは往生際悪く、まだごねてる。
ふふ。お尻は素直なのにね。
とろとろにとろけながら、腰とお尻をひくつかせてる。
はぁ。槙野さん。俺の拙い愛撫でも、こんなにとろけてくれるの。
絶対ないと思うけど、何言われても、他の人になんかついて行っちゃだめだよ、槙野さん。
槙野さん、真面目な顔して、そのくせ気持ちイイこと好きだから。
こんなに気持ちよくなっていいのは、俺とだけだからね?
浮気なんて心配はしてないけど、世の中強引な人もいるし。
俺がしっかり槙野さん守らなきゃ。うん。大事な槙野さんだもん。
「ぁ……んぁ、神崎っ……」
あれ。だんだん槙野さんの喘ぎ声が変わってきた。
快感のとろとろな声から、おねだりするきゅんきゅんな声に。
俺が舐めてるところも、さっきから物欲しそうにひくついてる。
んもう。やっぱりそっちの方が好きなの? 俺はもう少しとろけてる槙野さんを感じてたいけど……しかたないなぁ。
「槙野さん、俺の、欲しい?」
手を伸ばして槙野さんの紅潮した頬を撫でる。
「……ん、神崎の、欲し……」
そんな優しく微笑まないでよ。嬉しすぎて、俺泣くよ?
「じゃ、俺のあげる」
『俺の』って、俺は全部丸ごと槙野さんのためにいるんだけどね。
待ちすぎて、槙野さんの声だけでも反応するようになっちゃった俺の中心を、さっきまで舐めてたところに宛がう。
「は、やく……」
槙野さんだめ。槙野さんはもうだめ、おねだりしちゃだめ。
おねだりする声も、唇も、早くって催促するその目も、全てが俺を煽るから。
槙野さんには絶対優しくするって決めてるのに、そんなに煽られたら、……めちゃくちゃにしたくなるじゃん。
俺は槙野さんをめちゃくちゃになんてしたくないんだよ。落ち着いて、冷静に、力強く、愛したいの。
だから、ねえ。
今から俺の全部あげるから。
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