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第7話 お節介
この目は…どうして
知らなくても良い事も
写してしまうんだろう…
「それが真実だからですよ…
真実は1つ
だから君の目に…写るんですよ…」
と恋人が言った…
「僕は君の目が大好きですよ」
貴方の瞳に写る自分は…キラキラと輝いて見えた
学校へ行くと、A組の榊原と別れC組の自分のクラスに向かう
机に肘をつけて廊下を見ていると…目の前を…東矢が横切って行った
康太は廊下に出ると「 東矢!」と叫んだ
東矢が足を止め、康太を見た
「東矢、どうしていんだよ 」
嬉しそうに聞くと
「弥勒が学校に通え…と言ってくれたんで転校して来ました
康太はそのクラスなんですね
僕もそのクラスで良いです 」
と、東矢は答えた
東矢の担任の教師が苦笑する…
「弥勒東矢君、君のクラスはA組ですが…」
「康太と一緒で良いですよ。」
「そう言う訳には行きません…さぁ行きますよ。」
担任に言われ東矢は、ガッカリとした顔をする
「東矢は賢いんだな。じゃぁ行けよ」
東矢は康太の傍を離れたくなさそうに…動かない
「東矢?」
「僕は康太と同じクラスが良いです。」
「東矢、クラスが違っても逢えるだろ?」
「解りました…では後で…」
東矢は康太に頭を下げ、担任に連れられてA組へと、向かった
康太がクラスに戻ると一生が
「顔付きが変わってんじゃん
あぁして見ると高校生に見えるわな…」
と感想を述べた
聡一郎は「翠蘭ですからね彼は。A組なのは当然ですか…」と呟いた
隼人は康太に「康太……」と、ギュッと抱き着いた
「どうした隼人?眠いのか?」
「違う。オレ様は…康太に…別れを告げなきゃいけないのだ…。」
康太の顔が険しくなった…
「隼人…意味が解らねぇ…教えろ隼人!」
隼人は康太に抱き着いて…泣いていた
一生は、立ち上がると隼人の首根っこを掴み歩き出した
呆然とする康太の肩を抱き…聡一郎が歩く
3年A組では、転校生の挨拶をしていた
榊原は廊下を歩く四悪童を見付け、隼人を引き摺る一生の姿に…何かを感じ…席を立ち上がった
そして「すみません。妻の様子が気になるので行きます…」と、告げ教室を出た
清家は大爆笑して、兵藤は榊原の邪魔をするな…と、教師を睨んだ
榊原は康太の後を追うと、名を呼んだ
「康太…どうしたんですか?」
名を呼ぶと、康太が振り返り榊原の胸に飛び込んで来た
一生が榊原の姿を見ると良いのかよ…と、聞いた
「もう遅いですよ…」と榊原は苦笑した
空き部屋に行くと康太は隼人の前に座った
「隼人…解るように…説明しろ…」
康太が聞いても隼人は泣いて言葉にならない
榊原は一生に何があったのか…聞いた
「隼人は康太に別れを告げなきゃいけないのだ…と言い出したんだ
だから何故別れを告げなきゃいけねぇのか聞いても…この調子だからな…困ってる」
と、一生は榊原に説明した
榊原は、携帯を取り出すと一条隼人の芸能事務所の社長、神野晟雅へ電話を入れた
そして電話に出た神野を怒鳴り付けた…
「神野さん、貴方は康太と隼人の絆を知っておきながら引き離すのですか!
さぁ説明しなさい!
さっさと説明しなさい!」
榊原の怒りに、神野は戸惑い…
「説明するから、今どこにいるか教えろ」
「僕達は高校生ですから学校にいるに決まってるでしょ!」
と、榊原は言い放った
だが良い子は、こんな時間に電話はしないぞ…とは言えなかった
「なら食堂に移動してろ。食堂に行く」
神野はそう言い、電話を切った
榊原は「神野が説明します。食堂に移動しましょう。」と告げた
一生は隼人を支えて歩いた
聡一郎はその後に着き、榊原は康太の肩を抱き歩いた
食堂で神野を待つと、そんなに待つことなく神野は現れた
康太は神野を睨み付けた
榊原は、神野にどう言う事なんだ…と迫った
神野は降参して口を開いた
「明日から隼人は合宿所に入って免許を取らなきゃいけないんだ…
それを昨日言ったら…康太に別れを告げて来る…と泣かれたんだ」
と、一部始終を話した
「神野さん、合宿所に康太を入れない限り…隼人は免許なんて取れませんよ…
そもそも…康太は今、車校に通ってるんだから…一緒に通わせれば良いでしょ?」
「康太、今、車校に行ってるのか?
一生達は?行かなくて良いのかよ…」
神野が聞くと一生は
「俺等は、早生まれだから、もう取った
康太と隼人は遅生まれだからな…」
と、一生も聡一郎も榊原も免許持ちだと教えた
「来月からのロケに…隼人が運転するシーンが入るんだよ…
隼人は…免許がねぇからな…合宿所へ行かせようとしたら…泣かれた…」
一生は思案して…口を開いた
「仕方がねぇ…一ヶ月で取らせるしかねぇな…。
隼人に教えるんた!
桜林祭が終われば暇になるし…そしたら集中的に教えるしかねぇな…
車にも慣れさせねぇとな…神野のフェラーリーに乗せろ!」
一生は意地悪く笑うと、神野は嫌な顔をした
「フェラーリは勘弁してくれ
あれは来月、売りに出す…
お前等を乗せれなきゃな意味がねぇからな
頼む…
こんど何か埋め合わせするから隼人に免許を取らせてくれ!」
「なら、これからオレの行ってる車校に行って話を告げて来るしかもんもんよー!
あそこはさ、うちの叔父さんがやってから融通着けてくれるかんな
オレも行くってるし丁度のタイミングじゃねぇかよ!」
神野は心底安心して…息を吐き出した
「隼人…もう別れは言わなくて良い……
その変わり…免許を必死で取るんだぞ…
約束出来るな?」
神野は隼人に言うと、隼人は頷いた
「神野…すまない…。
康太と一緒にいられないと考えたら…辛くて…涙が出た…」
「康太んちの子だからなお前は…
合宿所に行けなんて辛い事言って悪かったな…悲しませた」
神野は、隼人の頭を撫でた
「康太がいてくれるから…オレ様は仕事を頑張れるのだ…
立ち上がらなきゃって頑張れるのだ
だけど、こーたのいない世界では…悲しくて…涙が出る…行きたくない…嫌なのだ…」
隼人は康太の服を握って…また泣き出した
一生は、「おい、おっさん!泣かせんな!」と怒った
一生がそう言うと榊原は、一生をたしなめた
「一生…神野を苛めないの…。
おっさんも言わないの。
神野の恋人の小鳥遊さんが怒りますよ…」
と榊原が言うと、神野は驚いた顔をして榊原を見た
神野は、「何故解った?」と問い掛けた
「康太が貴方を見てしまったんですよ
小鳥遊の果てには…一人の男しか存在していないって…。
そして貴方に出逢い…小鳥遊の果てには神野さんしか 存在していない‥‥とね。
ならば二人の関係は…恋人でしょう?
白馬に行った日…部屋で犯ってるの見て…納得出来ました…」
榊原の言葉に神野はギョッとして榊原を見た
「見たの?何時?」
「僕達が厩舎に出掛けた日に…。
あの日隼人はホテルへ行き、別荘にはお二人だけでした…
僕は忘れ物をして取りに行ったら…最中で…こっそり外に出ました…」
榊原が言うと…康太は…
「オレは覇道を辿ればその人間の居場所を知れる…。
そして覇道を辿れば…生活の一部が見える…
高校時代からの…一目惚れの最愛の年上の男…小鳥遊智…の存在は…神野に出逢った日に…見えていた…。
神野が父親の事務所を継いだのは小鳥遊がいたから…小鳥遊と居たいが為に親父の事務所を継いだ…とか見えた…」
と暴露しまくり…神野は、降参のポーズを取った
「君の目には…オレと小鳥遊の…果てが見えたのか?」
神野が康太に聞く…
「お前は若いから…年上の小鳥遊が…何時も物分かりの良いフリをしてたりとか…
抱いて欲しいのに…我慢してるとか…
始まると若い神野が凄くて小鳥遊は流されてイキまくり…とかは見えたけど…」
康太は少し揶揄しながら答えた
「神野…小鳥遊は自制心の男だ……
だが誰よりも傷付いて涙している…
感情がない訳ではない…
お前を縛るのが怖いんだろ?…
だから我慢して…後で泣くんだ…
そして昨夜も甘い時間をお前の短気で壊した
無くしたくないのなら…
少し二人とも歩み寄れ。
なんて助言をお前にくれてやろう…」
康太は笑いながら榊原に抱き着いた
「神野…お前は小鳥遊に愛されてる…自信が無いんだよな…」
康太が図星を突くと、神野は項垂れ呟いた
「小鳥遊を手にしても…総てを手にした想いは出来ない…」
自信に満ちてる神野らしくない台詞に…
康太はお節介を焼く気になっていた
「ならば、お節介を焼いてやろう。
神野、お前の携帯を貸せ
小鳥遊の番号を出してオレに渡せ…」
神野は小鳥遊の番号を出した状態で…康太へ渡した
康太は電話を受け取ると小鳥遊に電話を入れた
神野の携帯で。
『晟雅…?』
小鳥遊が優しい声で、神野に話しかける
「小鳥遊?オレ、飛鳥井康太。」
小鳥遊は胸騒ぎで…心臓が飛び出しそうだった
「康太…君…?」
小鳥遊は携帯の番号を見る
神野晟雅…の携帯に間違いはない…
「神野をオレに取られたくないなら、今直ぐ、桜林の食堂へ来い!」
「……康太君!」
「早く来ないと…オレのもんにする」
康太は電話を切った。
そして電源を落とした
携帯を神野に渡すと、ニャッと笑った
榊原の膝に乗り、康太は榊原の首に腕を回した
そんな康太を見て一生は
「んとに、お前はお節介だな!」と呆れた
聡一郎は「年下の男か…」と、唸っていた
隼人は「小鳥遊の恋人が神野かぁ…趣味が悪いのだ…」と痛烈な言葉を投げ掛けた
一生は、「そう言ってやるな隼人…」とたしなめた
康太は覇道を詠み…「来るな…」と呟いた後、立ち上がった
「神野、立ち上がれ!」
と、康太が言うと神野は立ち上がった
神野に近寄ると…康太は神野に抱き着いた
そして艶然と笑い…艶めいた顔をした
「神野…オレを抱き締めろ…」
言われ…神野は康太を抱く…
そこへ食堂のドアが思いっきり開けられた
小鳥遊は神野と康太の姿を見て…泣き出した
「小鳥遊、オレが貰って良いのか?
それで、お前は身を引くのか?」
康太が言うと、小鳥遊は
「神野は渡しません!
例え君でも…神野は渡したくない!」
と、涙ながらに…康太に訴えた
榊原は、康太を神野から引き剥がすと抱き上げた
榊原の首に腕を回すと、康太は榊原にキスした
「小鳥遊、意地を張るな…時には甘えてみろ…。
好きなら神野と1つになれ!
お前等がしっくり行かないと隼人の覇道が乱れる…
お前等が八つ当たりするからな…
特に、小鳥遊、お前は好きなら言葉にして伝えろ!
神野はお前にゾッコンだ。
お前等は互いに本心を言わねぇかんな…
飛鳥井家真贋がタダで見てやったんだ!感謝しろ」
聡一郎は「好きなら好きって言わなきゃな…伝わらないでしょ?」と小鳥遊に言葉を贈った
一生は「康太に…見させんじゃねぇよ神野よぉ!
アイツは見たくはねぇんだよ!
見れば異質の目で人は見るからな!」康太の気持ちを代弁した
康太は榊原に抱き着き、耳許で何か喋ると
榊原は康太の胸ポケットから封筒を取り出し神野に渡した
神野は榊原に「何?」と、聞いた
「ホテルニューグランドのチケット。
行って愛を深めて来いと…言う事ですよ…」
榊原が言うと、康太は榊原に擦り寄った
「伊織、三限目に出るかんな。」
「そうですね。行きますか?」
榊原は康太を下ろした
そして一生と聡一郎は康太を隠すように立ち、歩いて行った
康太は後ろから手を出すと、隼人が飛び付き
食堂を後にした…
神野は小鳥遊に、取り敢えず学校を出よう…と告げた
小鳥遊はタクシーで来て来ていて、神野は小鳥遊を乗せ桜林を後にした
神野はホテルニューグランドに来て、カウンターで康太にプレゼントされたチケットを出した
するとベルボーイが現れ…部屋へと案内された
神野は小鳥遊と共に部屋に入り、取り敢えずソファーに座った
小鳥遊は神野の反対側のソファーに座った
神野は携帯を出すと、悪友に電話をかけた
小鳥遊はその姿をずっと見ていた
「あっ…瑛太か?今電話大丈夫か?」
小鳥遊は瑛太…と聞き…康太の兄を思い浮かべていた
「瑛太…すまねぇ
オレが恋人と喧嘩してたもんだから…
隼人に当たって………
ピリピリしてたもんだから…康太が視てしまったんだ…。
康太は視ても決して言わねぇ…
そして敢えて視ようとはしない…
なにのオレが康太に視させて、言葉に出させてしまった…すまない瑛太。」
それを聞いた瑛太は深いため息を漏らし
『この貸しは大きいですからね!』と謂った
神野は後悔の嵐の中にいた…
「この埋め合わせは…近い内にする。
悪かった…謝っておいてくれ…」
神野も深いため息を突くと…携帯を切った
そして小鳥遊に向き直った
そして……神野は小鳥遊に話始めた…
「オレが初めて康太に逢ったのは康太が小学校一年位の時だった
康太は…玄関に入ってくる瑛太目掛けて走って来て飛び付いていた…。
瑛太は…康太がいない時に教えてくれた…
『あの子は飛鳥井源右衛門を継ぐもので…あの瞳には…人の果てが写るんです…』と。
あの瞳でじっと見られるのが嫌だった…怖かった
今日…じっと見られて…やはり冷や汗が出たな…。
真贋として生きて行くのは…奇異の目で見られる…
それを承知で康太は生きている…。
今回…本当に…視られて怖かった…。
そして視させて…後悔してる。」
小鳥遊は神野を見ていた
「何故…あの様な演技を彼は?」
神野は小鳥遊に総てを話した……
そして康太の意図を知った…
小鳥遊は、康太の気持ちに涙した…
自分が素直だったら…彼はあんな…着を使わなくてすんだのに…
彼はどんな気持ちで…神野の前で…あの目を使ったのか…
考えるだけで胸が痛かった…
小鳥遊は素直になり、胸のうちを総て話した…
神野も康太の想いに報いるために口を開いた…
そして…愛を深める為に…互いに手を伸ばした
神野は小鳥遊の手を取った
そして康太に素直になれ……と、言われた言葉の通り…素直になろうと思った
「俺は昔から智が好きだった…年上の綺麗なお前に惚れていた…
でも…強姦めいた繋がりで俺のものにしたから……智は仕方なく…俺の側にいるんだろ‥‥と想っていた」
「晟雅…そんな風に思ってたんですか…。
僕も君を愛してます…
学生の君が手当たり次第に女性に手を出していた…あの頃から…。
君は…女性に飽きて…僕を抱いているのかと…思いました…。
そして何時か…やっぱ女が良いって言われても離れてあげられるように…って自分を戒めてました
でも無理です…康太君を抱き締めていた晟雅を見て……盗られたくない !って思った…。
康太君では僕が負ける…
でも…嫌だった…僕以外を抱き締めている晟雅なんて見たくなかった!
年甲斐もなくって…呆れても良い…
僕は君が盗られるのはいやなんです…
物分かりの良いフリなんて…もう出来ない!
僕は…晟雅を愛しているんですから…」
小鳥遊は心の澱を総て吐き出した
プライドも…年上の意地も…総て吐き出して
何も纏わない…小鳥遊智になる
それが…苦しめた飛鳥井康太の想いに対する……お返しだった
神野は小鳥遊を抱き締め苦笑した
「やはり…俺等は言葉が足りなかったんだな
そして、素直じゃなかった…
愛してる智…俺の側に居てくれ…
お前がずっと好きだった…でなきゃ…
クソ親父の遺した事務所なんて継ぐ気はなかった…お前がいたから…だ。
智、お前と居たかったからだ!」
神野は小鳥遊を抱き締め接吻をした
深い接吻に小鳥遊は神野に抱き着いた
「晟雅…僕も君を愛してます。
僕を棄てるなら…僕を殺して下さい…
でなきゃ僕は…君から離れません…
離したくない…嫌だ…誰も抱かないでぇ」
小鳥遊からの熱烈な求愛をもらい…神野は燃えた
小鳥遊を抱き上げるとベットに運び…服を脱がせた…。
何だか…ドキドキして初めて触れる肌のようで神野は…小鳥遊の体に手を這わせた
素直になった小鳥遊の身体は…火が着き…
妖しく…妖艶に…しなった
白い肌を吸い上げ…神野の愛撫は深くなる…
小鳥遊も手を伸ばし…神野を欲する
長い交際で初めて小鳥遊は神野の肉棒に触れ…それを口に含んだ
神野は驚き…快感に飲み込まれた
小鳥遊の蕾に舌を這わせ…枕元のアメニティから潤滑油を取ると…小鳥遊の蕾に流しこんだ
神野は小鳥遊を上に乗せた…腰を引いた
小鳥遊の蕾が…神野を飲み込んで行く
「智…今日のお前は…すげぇな…」
「君を盗られたくないから…身体で…篭絡しとこう…なんて…ね。
君を離さない…絶対に…だから…僕は…何でも出来る……晟雅…奥…突いて…ぁぁっ…気持ちいい」
小鳥遊は自ら腰を動かし、中を蠢かせ、神野を本気で食べる構えに…
神野も本気で…小鳥遊の中を掻き回した…
二人は……長い結び付きの中で…一番深く愛を交わし交わった
小鳥遊の体は蕩け…神野を深く導いて…
今までの未開の地を…神野は掻き分け…二人は互いにのめり込み…貪った
熱が冷める…その時まで…互いの体を繋げ…求めあった
熱が引いて…ベットに寝そべる小鳥遊は怠そうに…神野の胸に甘えていた
甘えるのがこんなに簡単だなんて…知らなかった
「晟雅…僕は…康太君を苦しめたんですね…謝らないと…」
神野は小鳥遊を抱き締め…
「彼は謝罪の言葉なんざ受付ねぇ…そう言う奴だ…。
この後悔を…忘れずに俺等は生きていこう…それが飛鳥井康太 への贖罪だ…。」
「彼の…道は…険しい…」
「言うな智
俺等が口に出すのも烏滸がましい…。
言うな。
言わずに俺等は隼人を育て、康太へ還そう…そして何があっても…アイツらの絆を守る…
それがお返しになる…」
小鳥遊は何も言わず…目を閉じた
神野は小鳥遊を抱き締め…悪友を思い浮かべた…
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