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第17話 桜林祭 2日目

さぁ悠太 かかって来い 兄はお前を叩き潰す お前は 兄を越えて行け 眠れる飛鳥井の血を 呼び起こせ……悠太 朝、目が醒めると……榊原は、まだ康太の中にいた 正確には、挿入しているうちに気を失い 抜かずにいて……康太の内壁に育てられた…のだが 康太は抜こうと体を動かしたら、手が伸びて、深く貫かれた 「あぁっ…ゃん…伊織…」 康太の性器も勃起していた 「康太…朝まで繋がっていたのは初めてですね?」 榊原が腰を使う 敏感な内壁が…康太に快感を伝える 「伊織…ダメぇ…イッてぇ…」 「昨夜からですからね。イッてあげます」 榊原は腰を打ち付けた 康太は榊原に抱き着き 榊原の腹に…射精した 榊原は康太の中で、精液を撒き散らした 榊原は康太の中から抜くと、大量の精液が康太の中から…流れ出した 榊原はベッドから降り、康太を抱き上げると、浴室に向かい、康太を洗った 精液だらけの外も中も、綺麗に洗いあげてゆく 綺麗に洗ったら康太を浴槽に入れ、自分の体を洗った 「伊織、ごめんな」 榊原は笑い、康太の頬にキスした 榊原は康太の向かい側に入ると、康太の額に自分の額を会わせた 「もう謝らないで下さい 次は闘う約束したでしょ? 今日も桜林祭ですよ、失敗出来ませんよ!」 「うん、頑張る。でも少し…お尻が痛い…」 「僕も腰が痛いです ……犯り過ぎですかね?」 二人は額を合わせたまま笑った 浴室から出て康太の支度をして自分も支度をすると、榊原は康太をリビングに座らせた そして榊原はシーツを剥がし掃除や洗濯に慌ただしく動いた リビングにいると一生や聡一郎、隼人が顔を出した 「よぉ康太、昨夜は旦那にお仕置きされたか?」 一生が揶揄する 康太はボソッと 「昨夜じゃ収まらず…今朝まで繋がりっぱなし オレ、お尻痛てぇし…… しかも録画しやがったし……」 と、ボソッと呟いた 一生は恐るべし榊原伊織…と、拝んどいた 聡一郎は…榊原は絶倫かよ…と想い 隼人は、仕事で疲れて康太に甘えていた 榊原が掃除と洗濯に目処をつけリビングに出ると、一生達を目にした 「おはよう、一生、聡一郎、隼人。 下へ下りますか?」 気怠さを残した榊原は、今日も良い男だった 全員でキッチンに顔を出すと、玲香は康太の前に朝食を出してやった 朝食をしっかり取るのは康太だけで 後はサラダとか珈琲だけとか嗜好があるから、玲香は用意はするが、お節介は焼かない 好きなのを食べれば良いのだから、玲香は手は出さなかった 榊原も一生達も、サラダに珈琲だけ ついでに瑛太も悠太も、サラダに珈琲だけだった 瑛太は康太に、もう大丈夫か?と聞いた 康太は頷いた 「オレはもう大丈夫だ だけど鍛練が必要なのかもな 道場に出向き、鍛えなきゃな。」 瑛太は何も言わず笑った 康太は気合いを入れ、学園に向かった 中高合同桜林祭 2日目 中等部の生徒はICチップ入りのゼッケンを着けて、高等部への橋を渡ってやって来た ゼッケンを買わなかった輩も紛れて入ろうとするが、セキュリティに弾かれ 高等部へ入る事は叶わなかった 徹底したセキュリティーの中、試しに買わなかった奴等は……後悔した セキュリティと結界が張り巡らされた中へは許可されなき者が入るのは不可能となっていた ゼッケンを買った人間だけが高等部への橋を渡って高等部へと、やって来た 中等部の生徒会、執行部 高等部の生徒会、執行部 役員の並ぶ中央に、高等部 生徒会長 兵藤貴史は立っていた 生徒会役員が号令をかける 「此より、中高合同桜林祭を開始します!」 号令と共に花火が打ち上がる 兵藤貴史は毅然と前を見据え立っていた 「今日と言う日を迎えられて、大変嬉しく想っている。 スポーツマンシップを心掛け、闘おう。 そして明日は午後から仮装大会だ。 高等部の生徒は中等部の生徒の手本になれ! 中等部は生徒は高等部の背中を忘れないでくれ。 これは高等部が贈る、プレゼントだ。 受け取るが良い。」 兵藤がマイクを康太へ渡した 康太はマイクを貰い 「受け継がれし想いは1つ! 中等部の諸君、君が目指す指針になれ!」 そう言い、康太は深々と頭を下げた そして「やるぞー!」と、叫んだ 校庭は異様な熱気に包まれ、盛り上がる 康太は片手を上げ、手をふった すると、オオオオオっ!と声が上がり 喧騒鳴り止まなかった 兵藤はマイクをもらい 「大会開始!」と宣言した ドリームマッチ試合はバスケとバレーに絞られた 高等部ドリームチームは 兵藤貴史、榊原伊織、飛鳥井康太、緑川一生、四宮聡一郎、補欠に一条隼人 中等部ドリームチームは 葛西茂樹、飛鳥井悠太、後役員を4名 一応、バスケとバレーの選手を入れた 各クラスの優勝を決めた後 中等部と高等部のドーリームチームと試合になる バレーは高等部の2年B組の勝利で テニスは中等部の3年C組の圧勝で バスケは高等部の3年B組が勝利した 陸上競技は中等部の圧勝で、2対2のイーブンになっていた ドリームチームの対戦はバスケットボールから火蓋が切られた 高等部ドリームチームのベンチでは康太が戦略を口にする 「ボールは総て一生か聡一郎に回せ! そしたら二人が一瞬の判断でボールを回す! 貰ったら迷わずゴールにボールを叩き込め!」 榊原が康太は?と、問う すると一生が、 「康太は背が低い分、掻き回して走り回る 康太のプレーは攪乱だ 気にしてたら動けねぇ! 康太は視界に入れんな!」 と戦略を話す 康太は不敵に笑い、首をコキコキ動かした 「さぁ行こうぜ!」 康太はコートに足を運ぶ 康太は兵藤になにやら話しかけていた 兵藤は静かに頷いた ホイッスルの音で試合が開始する 康太はコートの中を駆け回った 悠太は最初に飛鳥井康太の動きを封じろ!と指示をした その次に緑川一生の動きを止めろ……と。 ガードが康太に着くのを見越して、その裏をかき康太は動いた 誰も、康太の動きは止められず… 四宮聡一郎の裏をかく戦略に中等部の生徒は四苦八苦となる 後半戦、康太はコートから出て一条隼人を投入した 隼人の背の高さに…ボールが何処へ行くか読めず… 兵藤へ玉を回され、隼人と兵藤はダンクシュートを次々に決めた 試合が終わると、高等部が圧勝だった 次はバレー 康太達はバスケの試合の疲れも見せず、ほくそ笑んでいた 絶対の団結力に中等部ドリームチームは絶対に負けられない!と気合いを入れた コートの中で円陣を組んだ 康太は「おめぇ等は無駄に背が高い! 撃ちまくれ! オレは、ちぃさぃかんな! 戦力にならん 解ったな!」と、皆に告げた 一生は「任せとけ!俺の頭脳を信じとけ!」と康太の肩を叩いた 兵藤は「負けらんねぇしょ?お前の弟にはよぉ!」と康太を焚き付けた ピィーと言う笛の合図でコートに並び一礼をすると、試合しとなった 中等部の悠太は、緑川一生をマークしろ!と仲間に檄を飛ばした 「あっちが戦略なら、こっちも戦略を立てる!絶対に負けねぇ!」 悠太が叫ぶと、円陣を組みコートへ並んだ 試合は高等部も中等部も、一歩も引かぬ実力で 実力は五分五分だった ただ…中等部に、緑川一生と四宮聡一郎の頭脳と判断力がない分、不利だった 一瞬の判断で動く一生に、そのボールを何処へ向けるか裏をかく聡一郎 そして康太の為なら、地球の裏にだって行ける闘志の持ち主の隼人がトスを上げ 兵藤と榊原とブロックしまくり、スパイク入れまくりで 高等部ドリームチームの優勝になった 応援する生徒は白熱する試合に盛り上がり、割れんばかりの拍手を送った 高等部のドリームチームは、中等部の健闘を讃えた 中等部のドリームチームは、高等部の威厳を見せられた!と賛辞を述べた この日の予定は総て終わり、最終日のみとなった 試合が終わると、生徒は校庭に整列した 兵藤貴史はマイクを持ち今日の健闘を讃えた 「事故もなく合同桜林祭 2日目を終えられて、本当に嬉しく思う! 明日は昼から仮装大会だ ゼッケンを着けて橋を渡らねぇと入れねぇぞ! 中等部の諸君忘れんなよ! 高等部の諸君、お疲れ。 事故もなく終えれて良かった 明日の最終日まで無事故で頑張ろうな!解散!」 兵藤の声に、校庭にいる生徒は大歓声と拍手を送った 兵藤貴史の伝説が出来上がろうとしていた 稀代の生徒会長 兵藤貴史の名を、伝説に刻み込むかのように…兵藤は存在感を示し立っていた 生徒会と執行部が厳重な警戒をするなか 中等部の生徒が橋を渡る 康太は橋の手前で、それを見送っていた 康太を間近で見れた生徒は…康太の前で足を止め……見てから橋を渡って行った 最後に渡る悠太に康太は声をかけた 「頑張ったな悠太! お前らしさが出てて良かった 飛鳥井の血が目覚めたな。」 康太が声をかけると悠太は涙ぐんだ 「明日は悟飯の衣装を着ろ! オレは悟空の衣装を着る」 康太の言葉に…悠太は言葉を失なった 康兄…同じ衣装なら…… 康兄が悟飯になっちゃうって……とは言えなかった 「聡一郎君……」 困って聡一郎を、見るとシーっと唇に人差し指を当てていた 悠太は気を取り直して、中等部の橋を渡って行った その日……疲れた康太は力哉に送ってもらう途中でファミレスに入り、夕飯を先に食べてから飛鳥井の家へ帰った 家に帰ると康太は3階の自室に行き、寝室に入った 制服をハンガーにかけると、ベッドにダイブした 「康太、眠い?」 榊原が康太の髪を弄ぶ 康太は気持ち良さそうに微笑み… 眠りに落ちた 榊原も制服をハンガーにかけると、康太を抱き締め…眠りに落ちた 朝方、榊原が目を醒ますと、康太も目を醒ました 榊原の胸に甘える康太のベットの前に…… 紫雲龍騎の姿が浮かび上がった 式神を飛ばして姿を現したのだ 紫雲龍騎は微笑み優しい瞳で康太を見ていた 『康太、伊織殿、桜林祭が終わった後に、逢いに行きます。お時間を作って下され。』 紫雲が二人に話し掛ける 康太は嫌だ!と告げた 「昨夜、濃いのを犯ったばかりだかんな 桜林祭終わって直ぐなんて無理。」 『ならば、何時なら良いのだ?』 「ずっと嫌 」 『康太!』 「桃香の排卵日じゃねぇのに、犯るだけ無駄だろ? お前は妻の排卵日も知らぬのか?出直して来い。」 『排卵日?聞いて参る。』 康太は榊原の胸に顔を埋め、甘えて…後は紫雲を見なかった すると紫雲は、スーッと消えた 榊原は康太に、良いの?と聞いた 「桃香の排卵日は来週 明後日来ても無駄だろう? 出来ないって恨まれても困るしな 」 榊原は康太に「排卵日って…何でそんなに詳しいのですか?」と、ついつい聞いてしまう 「次は京香に男の子を生ませねぇとな…それで一生に聞いた オレに着いてねぇ器官だかんな 妊娠なんてどうやったらするか…解らんもんよー しかもオレは女には一切興味がねぇかんな困ったんだよ」 「排卵日を狙ってセックス……女性も大変ですね。」 「オレは伊織しか興味がねぇから、知らなかった 一生に聞いたら教えてくれた。 子供の作り方は…オレには解らんかんな」 と、苦笑した 暫くして、紫雲龍騎が現れた 『康太…桃香は排卵日を知りません…』 康太はやっぱりな……と、頭を抱えた 「それ以前に、お前等はセックスした事あんのかよ!」 康太は噛みついた 『一応…。』 「ならば、今晩はお前等のセックスを見せてみろ それを見て考えてやっても良い。 だけど、オレはお前等の前ではやらねぇからな 排卵日前にやっても妊娠すらしねぇよ」 『康太…』 「山を降りろ! そしてオレに見せろ。 話はそれからだ。」 『康太は意地悪ばかり言う…』 「今晩な、龍騎。迎えに来い。」 『康太…』 そう言い龍騎は消えた

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