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第19話 祭りの後の‥‥

祭りの後の 寂寥感に… 想いを馳せる… 君が幸せでありますように…と 誰も居なくなった学園で、康太は闇を祓った すると、校内中に張り巡らされた結界が、赤い閃光が走りの燃え上がり消えた 康太はそれを見届けて、学園を後にした 一生や聡一郎、隼人は一足先に帰らせた どうせ学園の横にはプジョーが停まっているから… 校門を出ると康太の読み通り、紫雲龍騎のプジョーが停まっていた 康太が近寄ると、紫雲が車から降りた 「康太…伊織殿、御待ちしておりました。 康太…今日は少しは触れても怒らぬか?」 康太は笑って紫雲を抱き締めてやった 「さぁオレを連れて行け。」 紫雲に告げると、康太は紫雲を離した 紫雲は車の後部座席を開けると、康太と榊原を乗せ、ドアを閉めた そして運転席に乗り込むとエンジンをかけ、走らせた 車は康太お気に入りのホテルニューグランドへ停まり、ベルボーイに車を預けると、車から下りた 紫雲の妻、桃香がフロントに向かい、部屋のキーを貰って来ると、総支配人が笑顔で康太の側に来た 「康太様、お久し振りで御座います。 そうして学生服を着られていると、高校生なんだなって…想い知らせれますね。」 「総支配人、久し振りだな オレはまだ高校生だからな、仕方がないだろ」 康太はイタズラっぽく笑った 「お部屋を御案内致します。どうぞ。」 総支配人自ら部屋に案内されて、康太と榊原、紫雲夫妻はそれに着いて行った 部屋のドアを開け、総支配人は頭を深々と下げ去っていった 康太は部屋に入ると寝室のドアを開け、ダブルベットの片方に座った その横に榊原も来て、座る 康太は戸惑う紫雲夫妻にベットに来い!と怒鳴った 「さぁ、ベッドへ来い 桃香の排卵日は来週 オレは今夜は伊織とはセックスしねぇ お前のを見に来ただけだ。さぁ始めろ。」 康太は言い放った でも言われて、出来るモノでもなく戸惑う 「龍騎、桃香の服を脱がせ。」 康太が命令すると……紫雲は妻の服に手をかけた するっと桃香の服を脱がせて剥いて行く ブラウスを脱がされた桃香は、豊満なバストをブラジャーで包んでいた そのブラジャーを、外すと、豊満な乳房が露になり 紫雲の手は、スカートを脱がし……パンティに手をかけ…脱がした すると白く光る女の裸体が薄暗くした部屋に露になった 「龍騎も脱げ。そして桃香を抱け…」 康太は二人を見ていた 紫雲は二人の前で服を脱ぎ捨てた ……紫雲の性器は勃起すらしていなかった 裸体の妻を目にしても…… 「あんさぁ龍騎…それじゃぁ桃香の中へは入れない。何時もか?」 龍騎は……康太のを見れば勃起する…と、答えた 「オレは今夜は見せない 自力で桃香を抱け。」 紫雲は妻をベッドに押し倒す 一応、頑張るが……紫雲は勃起しなかった 「……龍騎、弥勒は1ヶ月に数回は努力してセックスしてた お前は1ヶ月に何回セックスしてんだ? 桃香、何回犯ってんだ?」 桃香は康太に聞かれ、数ヵ月に一度程度…答えた だったら今此処でそれを犯れ!と康太は噛み付いた 「こんなに構われない妻が可哀想だ!」 康太の怒りは収まらない 「桃香に女の喜びも味合わせないとは…」 紫雲はくしゅん…となった 「桃香、紫雲に抱かれる前に手慣れた男に身を任すか?」 桃香が、驚愕の瞳で康太を見る 「嫌です。康太ちゃんなら良いけど、他は嫌です。」 「ならば、オナニーだな。」 康太は榊原に、手を出すと榊原はその手にバイブを乗せた 「桃香の為に伴侶に用意させた新品だ。使え。」 康太は紫雲の手に、バイブを渡した 「そのバイブはクリトリスを刺激するのも着いてるらしい。 さぁ使って、桃香を喜ばせろ!」 康太はアメニティからオイルを取ると、バイブに垂らした 紫雲はベットに寝そべる妻の足を広げると…膣穴の中へバイブを突っ込んだ 康太に見えるように足を広げ、膣穴を曝す 康太に見られてると思うと……膣穴が戦慄いた 紫雲は妻の膣穴にバイブを差し込むと、スイッチを入れた 機械的な刺激が、桃香のクリトリスを刺激する 桃香は「あぁん…あはん…イイ…」と、声を上げた 康太の方を見ると紫雲は康太に流し目を食らわされ…勃起した 康太は榊原の親指を卑猥に舐めた… 紫雲の股間には血液が溜まり熱を持つ 紫雲はバイブを抜くと己のぺニスを桃香の中へ入れた 紫雲は康太を犯す感覚で 桃香は、恥ずかしい部分総て康太に見せる感覚で 夢中に腰を使った 桃香は「あぁぁっイッちゃうぅ!」と断末魔を上げイッた 「犯れば出来るじゃん龍騎 」 康太はそう言い榊原に甘えた 榊原の膝に乗り甘えた後に、艶然と笑う康太の顔に、紫雲はやられ勃起が引かなかった 「龍騎、桃香を上に乗せてより深く交わるんだ」 康太に言われ桃香を起こし、上に乗せる 紫雲の肉棒で深く串刺しに刺され、桃香は仰け反った 紫雲夫妻は二回交わり、精も根も尽き果て… ベッドで動けない程だった 康太の方を見ると…………!! 榊原の膝の上で丸くなって寝ていた 康太の髪を榊原が撫でていた 紫雲は一糸纏わぬ姿で康太の名を呼んだ 「康太!!」 こんなに頑張ってエッチしたのに、康太は見ていなかった 名を呼ばれ康太は目を開けた 「お前等のエッチは眠くなる…激しさもなければ愛もない 澄香は弥勒を愛しているぞ 桃香は龍騎を愛しているのか?」 康太は問う 「龍騎と居られる時間は限られています。 彼は山の上で性欲に関係ない生活を 私は神殿近くの住居で生活をしているので、そんなに一緒にはいられませんが…… 私は龍騎を康太ちゃんの次に愛しています。」 「子を残せ! お前のいる意味も未来も歪ませるな そして一緒に過ごせ 龍騎も努力して極力、山を降りて週の半分、妻と過ごせ。」 「解りました 康太の言う事をずっと聞いてきた これからも聞く だから見せて…康太が伊織殿と交わる所を…」 「来週な。」 「今。」 「嫌だ!見せるのは一回限り。 今見せたら排卵日じゃないから、御仕舞いだ。」 「なら何時?」 「星を詠め龍騎 桃香の排卵日は来週だろ? 桃香、夫が好きなら舐め回せ お前らは来週までに最低でも五回はエッチしとけ 血が足らねば妊娠はしねぇぞ オレは一回しか見せねぇ 文句は聞かねぇ、良いな!」 紫雲も桃香も頷いた 「ならば帰るしかねぇだろが!」 康太は榊原に抱きつき…榊原の唇を舐めた 榊原は康太の頭を押さえると…息もつかない接吻を送った 欲情した瞳を榊原に向けると、榊原は康太を抱き締めた 康太の淫靡な瞳が紫雲と桃香に向けられる 「伊織からのサービスだ。」 康太は榊原の膝から降りると、立ち上がった 榊原もベッドから降りると康太の背後に立ち康太の腰を抱いた 「じゃあな、龍騎、桃香。」 康太が歩き出すと、紫雲が、 「明日、京香の所へ連れて行って下さい!」 と、紫雲は告げた 「明日は学校は休みだ 昼には飛鳥井の家へ来い。」 「解りました。」 「お前らはも少しイチャイチャしても良いと思うんだがな。」 「康太ちゃんが言うなら、命をかけて愛するから! 嫌わないで……お願い嫌わないで。」 「嫌わねぇよ! 真壁の3姉妹は、オレには大切な人間だ。 そして同じ釜の飯を食った龍騎と弥勒も大切な存在だ だから、血を残せと言ってんだろ?」 康太は歩き出した。 その背中に、紫雲は 「明日は弥勒夫妻も伺うから。」 と告げた 「待ってるかんな。ならオレは帰る。」 もう康太は振り返ることなく、背を向け、部屋を出て行った ロビーに降りて行くと、一生と聡一郎が康太を待っていた 康太は二人に近寄る 「一生、聡一郎、どうしたんだよ?」 康太が聞くと一生は、 「帰ってくるだろうから、待ってた 」と告げた 「そうか。なら、早く帰るかんな 犬のコウがいる来てる筈だ。」 「犬?」 「コーギーだ 貴史んとこのコータが産んだ犬だそうだ」 「兵藤……」 兵藤の気持ちが重すぎて、一生は何も言えなくなった 「一生、聡一郎、帰ろう。」 康太は一生と、聡一郎に笑いかけた 「行こうか。」 一生は歩き出した 康太も榊原も聡一郎もホテルから出て、一生の運転する車に乗り込んだ 康太は飛鳥井の家へ帰って来ると、母玲香が康太を待ち構えていた 「康太、美緒が康太にっと持って来たわ」 と、言い足の短い犬を康太に渡した 首輪には『 コオ 』と名前が入っていた 康太は子犬を受け取り、グリグリ撫で回した 「母ちゃん、明日、紫雲夫妻と弥勒夫妻が、うちに来るわ 京香に逢いたいそうだ。」 玲香は康太に 「康太は京香の居場所を知っておろう ならば連れて行け 我は休みではないからな。」 と告げた 「母ちゃんは得体の知れない輩が嫌いだもんな… 母ちゃんが好きなのは父ちゃんだけだもんな。」 玲香は自嘲した 「嫌いではないが、相性はよくはないのじゃ! 清隆は我の命だからの! それよりこの犬は夜はゲージでも良いぞ 応接間の角に犬のゲージを用意した 好きに育てろ。」 玲香はそう言うと、キッチンに入っていった 康太は応接間に入り、犬を抱っこしたまま座った 「犬って…育てた事ないし……」 康太は、少し困った顔をした 一生は…仕方がないなぁ…と、康太から犬を貰い持ち上げた 「躾は俺がしてやる 散歩は手の空いてる奴が行くとして…餌は?」 ゲージの横に、一応子犬に必要なのは置いてあった 「これか?」 聡一郎が持ち上げて見せると、一生は頷いた 康太は「夜とか…泣くかなぁ…」と心配した 聡一郎は「子犬だから…淋しがりますよね」と思案する 一生は「なら、少し大きくなるまで、見てやるよ 躾すれば、応接間で良い子にしてるようになる。」と、愛犬家ならではの発言をした 「一生、頼めるか? 散歩には連れて行くからな。」 と、康太は一生に頼んだ 「一生、聡一郎、オレは明日は出掛けるから 紫雲と弥勒が来る 部屋にいた方が良いと思う。」 康太が言うと、一生も聡一郎も頷いた 仔犬をゲージに入れて、キッチンへ夕飯を食べに行く 手を洗い食卓に着くと、珍しく父清隆がいた 「父ちゃん、珍しいな」 康太が言うと父は笑って、たまには良いでしょ?と、康太に言った 康太は笑って嬉しそうに「たまには良いな」と夕食を食べた 父 清隆は、たまにはワイワイ食事をする中に入りたかったのだ 最近、仕事ばかりで本当に家族と食事もしてなかった… その日は楽しい夕食を送り、何時までも笑い声が絶えなかった

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