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第34話 十五夜

康太はサンルームの床に寝そべり 月を見ていた 真ん丸の月は 物凄く綺麗で 堪らなく血が騒いだ 「伊織…オレとデートしねぇか?」 月を見ていた康太に、問い掛けられた 榊原は、康太を抱き締め 「何処へ行きますか?」 「ホテルニューグランド。」 「何で?」 康太は妖艶な瞳を 榊原に向けた 「十五夜だかんな、オレは狼になる」 榊原は、悩殺され、榊原はその誘いに乗った 「康太に襲われるなら本望です 美味しく、残さずに食べて下さいね」 「おう。行こうぜ、伊織。」 宴会の続く応接間を出て、康太は自室に向かった そして、着替えて、月曜日の制服とか着替えを鞄に入れる 支度を終えると、寝室の扉に鍵をかけた 玄関に向かい、外に行こうとすると、一生に声をかけられた 「何処へ行くんだ?」 康太はドキッとする程妖艶な瞳で一生を見て 「十五夜だからな! 伊織を襲う狼になりに、ホテルニューグランドの最上階へ行く」 一生は、笑って送り出してやる 「頑張って狼になって来い!」 だが、一生は、狼になるのは榊原で 康太は子羊の様に食べられてしまうんだろうなぁ…と、想い、拝んでおいた 康太は足取り軽く歩いて行く 榊原はお尻の尻尾をブンブン振りながら、牙を隠し、康太と共に行く まっ、月が綺麗だから、仕方がねぇか…… 一生は、力哉を呼んで、自室に帰って行った 榊原はアウディを走らせ、ホテルニューグランドへ向かった ホテルに到着すると、康太はフロントへ向かった そして、月の見える部屋は空いてないのか?と尋ねた すると、最上階のペイントハウスが空いてると知らされ、案内を頼んだ 一晩、30万円の部屋へ案内され、二人は歩く 部屋の鍵を開けてもらい中へ入ると、天窓に月が、光輝いていた 榊原は、康太を抱き締めようとするが、康太はスルッと、榊原の腕の中を擦り抜けた 「康太?」 康太は、寝室まで行くと、榊原の目の前で、服を脱ぎ始めた 「伊織は自分でするな……オレが脱がしてやる オレは狼になるんだかんな。」 榊原は笑って、康太に脱がしてもらうのを待った 目の前で、康太が服を脱ぐ シャツを脱ぎ捨て……露になる乳首は尖っていた そしてズボンに手をかけ、脱ぐ 康太の性器は既に勃ち上がっていた 康太が近寄り、榊原の服を脱がす 康太の背に合わせて、ベッドに座ってやると、押し倒した 康太の舌が……榊原の素肌を這って行く 康太はファスナーを下ろすとズボンを脱がせた 腰を浮かして脱がせるのに協力してやると 康太は下着ごと脱がせ床に落とした 榊原の勃起した肉棒を掴むと、康太は舐めた 榊原の亀頭は精液を溢れさせ、結構苦かった それでも竿を丹念に舐め、袋も、その奥も舐めた 内腿に舌を這わせると、榊原の体がピクッと跳ねた 榊原は、康太の足首を掴むと引き寄せた 「ねっ…ねっ…康太…まだ僕の体を舐めたい? 僕も狼になって、君の体を食べたい…ねっ…まだダメ?」 榊原は焦れて、康太の足を開いた そして、慎ましく閉じてる蕾に指を差し込んだ 「 康太の中……感じてる?」 康太のアナルを伸ばして、捲る すると赤い腸壁が蠢いて扇動する 榊原は開いた襞花に舌を差し込んだ 「あぁん…ぁはん…いやぁ…伊織…まだ……」 円を描くように襞花の枠をなぞると、焦れったそうにピクピク痙攣した 榊原は、ベッドの下に置いた鞄の中から ローションとローターを取り出すと…… 康太の襞花にローションを流し込んだ 「あん……あぁっ…伊織! オレが美味しく食べられるぅ」 榊原は康太の足を抱えると、ローターごと康太の中へ挿入した 榊原は康太の中へ深く挿入すると、ローターのスイッチを入れた 「あっ!ぁぁん……ゃあ伊織…イクぅ…イッちゃう…!」 康太は榊原の背中に爪を立て……果てた 榊原はその痛みに、目を顰めながら、康太の中へ射精した そして、榊原は肉棒を抜くと悶える康太を眺めていた 紅く色ずく体は汗を滴らせ、快感に体を震わせていた 「ゃあん…伊織ぃ……中が…堪んない…」 康太はシーツの上で悶え、開ききった襞花の中へ 自分の指を挿れ…オナニーをしていた シーツに自分の性器を擦り、指を入れる 榊原に見えるように…蠢く蕾を開き…襞を捲り指を入れた 精液を滴らせ、妖しく腰は動く 「伊織っ……欲しい…ここにぃ……入れてぇ オレの中へ来てぇ」 康太は俯せになると、腰を高く上げ、赤く熟れた蕾を見せ付けた スイッチを最大にすると、康太の内腿は痙攣をした 「またイッちゃう…伊織…来て……」 榊原はローターの紐をゆっくりと抜いた すると……その刺激で…康太はイッた 直ぐ様、榊原が挿入する 康太のイイ所をカリで擦りあげると、康太は甘い声で鳴いた 「突いてぇ……奧を突いて…そして掻き回してぇ……ぁぁん…ぁぁイイっ…」 バックで貫かれたまま胡座に座らされ深く貫かれ、仰け反る先には綺麗な月が輝いていた 榊原は、康太の首筋を噛んだ 月が沈むまで、康太は狼になった榊原に貫かれ、泣かされ、美味しく食べられた 終わった時、指一本動かすのも億劫になる程だった 康太は榊原の胸の上に体を重ねていた 「おかしいな……オレが狼になる筈だったのに‥‥伊織が狼に変身しやがった……」 康太は苦笑する 「今夜の康太は最高に、色っぽくて、妖しくて、オナニーまで見せてもらって、感激でした。」 「こんな筈じゃなかったのにな…」 「焦れて、シーツに先っぽを擦る康太は…堪らなくエッチでした 後、下のお口に指を入れて見せ付けられたら、我慢なんて出来ません。」 「伊織…少し寝たい…」 「寝ましょう 精液は掻き出したから、起きたら中を洗ってあげます」 「伊織…愛してる…」 「僕も愛してます…」 康太は榊原の上から降りると、胸に顔を埋め、眠りに落ちた… 愛する人の腕に抱かれ…康太は眠りに落ちた 朝起きると、榊原は康太とバスルームに向かった 康太の中も、体も洗ってやる そして流すと、バスタブに入れた 康太はバスタブに凭れ…眠りに落ちそうだった 榊原は体を洗うと、康太を持ち上げバスタブに入った 「康太…寝ないの。」 「…ん…」 「康太?」 「腹減った…」 榊原は笑い「なら出たらファミレスへでも行きますか?」と尋ねた 「ん。何か食わせて…」 榊原は、康太をバスタブから出すとバスタオルで包んだ そして何時ものように髪を乾かし、制服を着せてやる 康太の支度が済むと、榊原は自分の制服を着て荷物を纏めた そして部屋を後にした 康太は清算をしに行った 現金で支払うと、制服を着た康太達に異質の目を向けた 康太は気にする事なく、領収書をもらい 榊原と共にホテルを後にした ファミレスで朝食を取り、飛鳥井の家へ帰ると、時間割りをして部屋を出た そして、一生達と共に力哉の車に乗り、学園に向かった 車の中で一生は、康太に 「狼になれたか?」と問い掛けた 康太は唇を尖らせ拗ねた 「狼になったのは伊織だった…」 一生は康太の頭を撫でた 「康太、仕方がねぇよ お前の男は立派な尻尾も牙も隠し持った、狼だからな。」 「オレが狼になりたかったのにぃ…」 「無理だって……お前は子羊だろうが」 一生は、康太を慰めた 聡一郎は「何故康太には伊織に生えてる耳も牙も、尻尾も見えないのかなぁ…」とボヤいた 康太がいれば煩い位に振られる尻尾に、何故気が付かないのか… 一生は「まっ、男は皆、狼だからな仕方がねぇよ。」と纏めた 康太は「オレも男だ!」と怒ったが… 誰も聞いちゃいなかった

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