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第2話 天使、快感に溶ける※
「んんっ、きもちいのっ!」
レオの膝の上で真っ白いウサギが跳ねる。
金髪の髪も動きに合わせて揺れ、疼くようにレオの性器を包む蜜蕾も蠢いた。
こんなはずではなかった。
疲れて帰ってきたのだから、そのまま寝てしまいたかったのだ。
それなのに、お尻が丁度隠れるくらい短い短パン姿のウサギが現れて……
本当にこの恰好じゃなくちゃいけないのか、なんとかズボンを長くできないのか、全身が隠れる着ぐるみを自分が買ってやる、と色々提案してみたのだが、ウサギの衣装を気に入ったガブリエルはうんと頷いてはくれなかった。
他のものを提案し続けたレオを見つめるガブリエルの瞳に涙が溜まり始めると、レオは焦った。
かわいい天使のことを思ってこんな露出度の高い衣装でなく他のものを、と思っていたのに、「似合わないから変えろ」と言われたと勘違いしたガブリエルは、グズグズと涙を流し始めたのだ。
しまった……と思ったときには、大体遅すぎるもの。
人生とはそういうものなのだ。
今回も例外なく……ガラスのようにきれいな瞳から流れる涙をぬぐい、慰めるように頬に唇を合わせていくと、膝の上のウサギの天使は段々と欲情し始めた。
「ガブリエル、中締めすぎんなっ」
「んっぁっぼく何もしてないもんっ」
ぐっと腰を貫き上げると、ぎゅっと締まる。幼さの残る体がレオの目の前で弧を描いた。
「レオっさんっ、上でね、こうやるとねっすごく奥までくるのっ、見て、ここまでっきてるのっ!」
「っ!」
「すごい?」
なんてことだ……
動きに合わせて弾んでいたウサギが、ぎゅっと腰を沈めてきたのだ。それだけじゃない。見上げてくるガブリエルは誇らしげに腹を撫でている。
レオの上に座ったことでいつもより奥まで挿入っている。ガブリエルはそのことが嬉しくてしょうがなかった。
両腕をレオの肩に回し、ゆらゆらと腰を前後に揺らすと、奥の奥まで、みっちりと満たされているのがはっきりと感じられた。
「ガブリエルっ、それやめろっ」
「やだっきもちいもんっ。もっとやるのっ!」
あとどのくらいもつだろうか……疲れているから、なんて言い訳をしたいわけじゃないが、積極的に腰を揺らされては長持ちする気がしない。それに加えて目の前に桃色に色づいた胸の頂が揺れていては我慢の限界もすぐ目の前のようだ。
「ぁんっ、なんで大きくなったの?んっ、ぁぁあんっ!まって、それやったらでちゃうっ、もっとほしいの!まだ出ちゃダメなのっ」
「それを言うなら’イク’だろ?」
「んっ、んっ、イっちゃうから止まって!ぼくまだほしいのぉ!」
ガブリエルが言っていることは矛盾している。欲しいのに止まれだなんて、挿入したまま動くなということなのだろうか。
ベッドに押し倒されたガブリエルはイヤイヤと頭を振った。その振動でさえ気持ちよくて、薄っすらと開いた唇からは甘い喘ぎ声が漏れる。
膝立ちで挿入し細い腰を抱えたレオはずらしっ放しで色白の脚に絡まっていたホットパンツを床へと投げ落とした。
「ヤなの?」
「何がだ?」
「うさちゃんのズボンっ、ぁんっそこっきもちぃっ。ぼくっ、すきなのっ、何で脱がしたんですかっ?んっ!」
「動きにくいからだっ」
「あぁっ!んっ、もっ、いゃんっ!でちゃうっ!」
一糸もまとわない天使の体は生々しいほどに滑らかで、レオは鼓動が弾むのを感じた。傷一つない肌は欲情に染まり、汗に濡れている。
何よりも目が行ってしまうのはガブリエルのへその下ら辺……一週間前にレオが自ら剃った陰部だ。
金色の陰毛が短く疎らに生えてきている。指を走らせればジョリっとし、ちくちくと皮膚をくすぐった。
「あぁっっ!そこ擦らないでっ、おかしくなっちゃぅっ」
「やめてほしいのか?」
「んんっ!あぁ!」
ガブリエルは前立腺を擦られると可愛く啼く。この声がレオをたまらなく熱くさせた。
そろそろ、剃り直さないとかゆいと文句を言ってくる頃だろう……そんなことを考えていると、不機嫌な顔をした天使がこちらを睨んでいた。
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