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【17】-4

 周防も性急に白いローブを脱ぎ捨てる。  玲は息をのんだ。  本当に抱かれるのだ。  今から、玲は、この男のものになる。 「あ……っ」  玲を組み敷いて、周防が肌に指を這わせた。胸の突起を軽く摘ままれ、ヘンな声を上げてしまう。 「綺麗な色だね。まるで、少しも男を知らないみたいだ……。誰にも、触られたことがないみたいな……」 「あ……」  当たり前だ。ふつう、自分でだって、そんな場所はほとんど触らないだろう。けれど、周防に触れられると身体の芯に甘い痺れが走り抜ける。 「や、あ……」  唇に含まれて掠れた声が零れ落ちた。 「さすがに、感じやすい。ずいぶん、可愛がられているのか……」  きゅっと吸い上げられて、背中が反りかえる。 「んあ……」  だめ、と甘えた声で制するが、周防は執拗に玲の胸を吸い続けた。下肢に熱が溜まってゆく。男の手に翻弄されて、溺れそうになる。 「あ、あ……」  周防に触れられて、身体が悦んでいる。  愛されてもいないのに……。  ふいに涙が滲んできた。唇をぎゅっと噛んで泣くのをこらえる。 「どうした? 怖いのか?」 「ちが……」  目を逸らして首を振る。 「ほかの男のものになるのが、そんなに嫌か……」

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