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【25】-9
人さし指と中指を使って広げられた裡筒に空気が入り込む。
その感覚が心細くて、早くそこを埋めてと願った。
「挿れて……」
「玲……」
「ダメ……? まだ、ダメ……?」
周防が低く呻く。
「玲、僕だって、もう待てないんだから……」
痛ければ、言うんだよと苦しそうに告げて、玲の膝を大きく開かせた。あらわになった入り口に硬く熱いものが押し当てられる。
「あ、あ……っ」
先端を挿入されただけで、引きつれるような痛みがあった。
結合部を見下ろすと、指とは比較にならない大きさのものが、玲の皮膚を掻き分けて白い尻に突き立てられていた。
大きいし、長い。まだ、ほとんど挿っていない。
硬いものが押し進んでくる。
「ああ……っ」
周防が動くと、自然に目を閉じてしまう。顎が上がって、背中が反りかえる。
「ん、あ……、んん……」
「玲、力を抜いて……」
「ど、どうやって……」
「息を吐いて」
は、は、と呼吸を繰り返すが、少しも楽にはならなかった。
周防が玲を抱きしめる。大丈夫だ、と何度も髪を撫でた。額にキスをして、辛くないかと確かめる。
「玲、辛かったら……」
「やだ。やめないで……」
咄嗟に口にしていた。
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