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【25】-11
「ああっ」
悲鳴に似た声を上げ、さらに深い場所まで周防をのみ込んだ。周防が動きを止める。
「痛い……」
泣きながら訴えた。
「腰の骨が、二つに割れたみたい……」
「玲……」
周防がゆっくり腰を引く。
「あ、ああ……」
痛みとは別の甘い疼きが背中を走り抜けた。
「あ、動かない……、で……」
声に混じった官能の響きを掬い取り、周防が再び動く。奥を突き、ゆっくりと引く。
「あ、あ、……」
「玲……」
何度か擦られると、萎えて横になっていた玲の中心がかすかに芯を持ち始めた。
「あ、ん……」
「気持ち、いいの?」
「わか、……ない。あ……っ」
指で胸の突起を摘ままれると、ビクリと身体が震える。腰の奥の疼きが愉悦と混じり合う。
甘い吐息を吐き続け、周防の動きに身を任せた。
ゆっくりと突かれる。それに合わせて玲の中心が揺れる。
徐々に芯を持ち始め、しっかりと上を向いたそれが、突かれるたびにリズミカルに揺れる頃には、痛みと同じくらい、あるいはそれ以上に下肢を包む愉悦が大きくなっていた。
視覚で確認する。浴室から漏れる光にその場所が照らされている。
自分の身体に出入りしている長いものと、その主の引き締まった下腹部、広い胸、身体を揺らしながら吐息を吐く形のいい唇、情欲に濡れた黒い瞳へと視線を移動させる。
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