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【26】-4

 二度も達した後なのに兆してしまう下肢を隠すと、「元気だね」と笑われた。そういう周防もビンビンである。  指摘すると、キリがないからとため息を吐かれた。  いつの間に用意したのか、新品の下着を穿かされ、上には周防のパジャマを着せられた。サイズが大きく腰まで隠れる。下は周防が自分で穿いてしまった。  これはいわゆる「彼シャツ」だろうか。なんとなく、この人こういうの好きそうだなと思った。  時刻は十二時を回っていた。 「腰は大丈夫?」  ベッドに下ろし、かいがいしく世話をしてくる。 「明日、休ませろと、篠田に言うか?」 「やだ。休まない」  玲は首を振った。今、『SHINODA』は会社が始まって以来の超忙しい時期なのだ。二日も続けて休むのは嫌だ。 「じゃあ、六時半に起こすから、安心してゆっくりおやすみ」 「うん。おやすみなさい」  素直に頷いて周防の隣で目を閉じた。髪や背中をゆっくり撫でられ、ときおり額にキスを落とされる。温かい胸に包まれ、玲は数日ぶりに深い眠りに落ちた。  翌朝は周防の部屋でトーストと玉子、フルーツとコーヒーという簡単な朝食を取ってから、拓馬の部屋に帰された。一度下に降り、スマホも鍵も置いてきてしまった玲のために、周防が拓馬に連絡をして中に入れてもらった。 「ただいま」 「おかえり。どうだった?」  ニヤニヤ顔で拓馬は聞く。 「どうって、何がだよ」 「とぼけるなよ。俺の時だって、いろいろ教えただろう」  このこの、と肘で肩を突いてくる。

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