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【28】-6

「引っ越す……」  頷くと、拓馬も頷き返した。 「じゃあ、もう荷物もそんなにないんだし、今夜からでも上の階に行ってやれよ」 「え……」 「玲、あれきり一度も泊ってないじゃないか。あの人、拗らせると面倒だし、あんまり我慢させるのはよくないぞ」  引っ越しの準備も急ごうなと拓馬は笑った。

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