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【29】-6
「あ……っ」
背中に手を差し込まれ、シャツをすっかり脱がされた。続けてベルトとボトムを緩められて、綿のチノを下ろされ足から抜かれる。
下着を持ち上げている中心を大きな手のひらが包んだ。
「あ、や……」
軽く揉まれて、首を振る。
「嫌? どうして?」
「あ、だって……、あ……、あ、……」
でちゃう……、と叫んだ時には下着を濡らしていた。目を閉じて放心していると、「可愛いな、玲」とキスが額と頬に落ちてきた。
「バカ……」
「なぜ、バカ?」
服を脱ぐ手を止めて周防が聞く。
「知らない。パンツ、気持ち悪い」
ぷいっと横を向くと、笑いながら玲の下着を周防が脱がせる。うなだれた中心に熱く硬い猛りが押し当てられた。
唇を塞いで気を逸らしながら、ジェルで濡らした指で蕾を開いてゆく。
丁寧にほぐされたところで、身体をうつ伏せにされた。
「お尻を上げて」
「こう?」
いかにも挿れてくださいという姿勢で周防に尻を突き出す。硬いものが突き立てられ、ゆっくりと奥に進んできた。
「ん……」
「平気?」
「ん、だいじょぶ……、あ……」
軽く抜き差しされると、ゾクッとした快感が背筋を走り抜けた。
周防の動きが少しずつ大きくなる。雄そのものの長さを教えるように、浅い位置から深い位置まで大きなストロークで玲の裡筒を貫いた。
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