169 / 191
【29】-8
「玲、可愛いよ。ほら……」
腰を使って大きく突かれると、玲のものがぐっと硬くなった。腹に着くほど張り詰め、硬い芯を持ったまま揺れていた。
「あ、あ、あ、あ……」
下から突き上げられ、腰が跳ねる。深い場所まで一気に突かれて、愉悦が全身を駆け抜けた。
両手で自分の脚を持たされ、周防の右手で雄芯を包まれる。左手で胸を捏ねるように刺激される。そうしながら、いっそう強く突き上げられた。
「ああ、あ……っ」
玲の陽徳を輪にした指で強く擦り上げながら、周防が玲の身体の奥を濡らした。
玲の中心から白濁が迸る。
「あ、は……」
息を乱しながらも、満ち足りた気分を味わう。同じように荒い息を書きながら、周防が玲を背中からきつく抱きしめた。
「玲……」
髪に鼻を埋めて「好きだよ」と囁く。
「俺も、好き。トモ……」
身体をよじってキスを求める。周防が応えて唇が重なった。
三度目は互いの顔を見ながら交わった。何度でも、いくらでも、抱きっていたかった。
大人が三、四人ほど入れる浴槽に薔薇の花びらがたくさん浮かんでいる。白い入浴剤の中に散る赤い花びらはとてもロマンチックだ。
「トモって、こういうの好きそう」
「うん?」
「花とか、浮かべるの……」
ともだちにシェアしよう!