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王子様も眠れない(2)

「玲……」 「もっと、して……」  無理だと思った。  我慢の限界である。 「玲……」  熱い昂ぶりを押し当てると、玲のものもすでに兆していた。 「あ……」 「ああ……、玲は、悪い子だな……」  キスをしながら玲のパジャマを剥ぎ取り、胸の飾りを指で摘まむ。ん、と甘い声で鳴いて玲が背中を反らせる。  突き出された薄い胸に唇を当てた。舌で軽く突いてから歯を立てる。 「ああ、ん……」 「可愛いよ、玲……」  きゅって、して。  吐息で囁かれて薄紅色の突起を吸い上げた。ああ、と官能を味わう声を聞き、下肢の痛みが増す。  身体中を愛撫しながら、玲の下着に手をかける。  ためらいがちにそれを下ろした。自分も生まれたままの姿になり、互いのものを絡ませる。  その頃には、とうに歯止めなど効かなくなっている。  腰を揺らして甘い疼きを分け合った。 「あ、あ……、トモ……」  玲が周防の首に腕を回す。  抱き寄せたまま、枕元のボトルに手を伸ばした。すでに半分以上減っていることが一瞬気になるが、手に馴染ませて、一昨日開いたばかりの蕾に指を埋めた。 「あ、ん……」  唇で胸の突起を愛撫しながら、手際よく深い場所まで二本の指を埋め込んだ。  そのままゆっくり裡筒を開く。

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