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Happy Birthday 9.28 2

** 「痒いところはないか〜?」 「ないけど。ところで、どうして千秋は服着てるの?」 「え、髪洗うだけなんだから別にいいじゃん」 浴槽に浸かりながら髪を洗って貰っているのだが、千秋はラフなTシャツにズボンの裾を捲りあげた格好だった。 納得がいかない僕をよそに、流し終わったからとシャワーを止めようとしたので、耳の後ろが少し気持ち悪いからもう一回流して欲しいと頼むと、再び千秋がシャワーを僕に向かってかけようとした。 その瞬間、その腕を掴めばシャワーが千秋に向かって勢いよくかかり、その反動で千秋は尻餅をつく。 「な、何すんだよ! 濡れたじゃねぇーか!」 頭から湯をかぶってしまった千秋の髪は濡れていて、Tシャツからは肌がほんのり透けていた。 そして僕は、そのまま千秋を引き寄せて抱きしめる。 「ちょ、ちょっと……おい!」 「千秋も濡れちゃったね。ねぇ、このまま入っちゃおっか。もうどっちでも一緒だよね?」 「い、一緒じゃねぇよ!」 「一緒だよ。濡れちゃったんだから一緒に温まろう?」 「い、嫌だ! 絶対に嫌!」 勢いよく体を起こした千秋と目が合うと、その勢いはなぜか失速し、不機嫌そうに眉間にしわを寄せたまま黙って俯いてしまった。 その表情や仕草がいつもとは少し違うので戸惑ってしまう。 「……本当に嫌?」 「…………」 「どうして?」 そう問いかけるも千秋は黙ったままだ。 「そんなに嫌だった?」 黙りこくっている千秋に耐え兼ねてそう尋ねれば、少しむっとしたような表情をして僕のことを見上げたかと思うと、僕の体を押し返し、俯きながら目線をそらした。 その態度を見て、少しやり過ぎたかな……と、思ってしまう。 「ごめんね。嫌がる事……しちゃって」 すると千秋がおずおずと目を合わせると、言いにくそうにしながら呟いた。 「俺は、濡れた髪とかそれだけで……やばいんだ」 「髪? なにがやばいの?」 僕が首を傾げていると。 「……濡れた髪ってかっこいいから」 と、またボソっと呟く。そしてさらに。 「修平さ、髪濡れてる時ってそうやって前髪あげてんじゃん……。それもかっこいいから……無理。……それくらい分かれよ! ……ばか」 予想外の言葉に呆気にとられるなと言う方が無理だろう。 なんかすごく可愛いこと言ってるんだけど、これは分かっていて言ってるのだろうか。 堪らず千秋を抱き寄せ、顎を掴み上を向かせてキスをする。 唇を押し付けるようにしながら、その隙間に舌を差し込んでねっとりと絡めれば千秋の体がびくっと戦慄いた。 「んっ……んっ……ふッ…ッ……」 ぬめったその舌先を歯で甘噛みしながら何度もその先端を吸うたびに、千秋が僕の腕に指を食い込ませる。 「ふっ……んっ……」 

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