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第19話 フェロモン
俺が指名されたってこと?
園城家のご長男という事だけど、風来坊のようでいて外見がもじゃ髭で何となく子供っぽいとこ…穏やかで話しやすそうで思っていた人と違っていた。
で、これはチャンスって事なのかな。だったら行くっきゃない!
3日目でやっと進展が出来て報告的に良かった。
玄関の方を掃除しているかいちゃんを見つけて近寄った。
「かいちゃん」
「ん?なーに?早く仕事に戻らないとレックスに怒られるよ~」
レックスとはメイド長の事で、怒り方が拳を胸元に引っ込めてガオーと叫ぶのでまるで恐竜のようだからとかいちゃんと二人で密かに名付けた呼び名だったりする。
「あのね、なんかさ…俺、長男さんに呼ばれたっぽい、あっ、正確には峰先輩メイドだけどっ」
掃除機を持った手を止めたかいちゃんはキョトンとした顔をしてる。ギョって感じで無くて唖然としてるのでなにか変なことを言ってしまったかな……けど、俺は何故かかいちゃんにも言わないとフェアじゃないと思ったし、呼ばれたは良いけど何をしたら良いのかも不安でもあった。
「はぁ…ソレ僕に言っちゃうんだ。で?何を用命されたの?」
「お、お風呂に付き添って背中を流す…とかだと思うんだけど」
「お風呂!!」今度はギョッとした顔をした。綺麗な顔だけど崩れても同じくキレイ。
「そ、それで、かいちゃんにも来て欲しいなって思ってるんだ」
「……僕はパスするよ、頑張って行っておいで。チャンスでしょう?」
かいちゃんも花嫁候補なのに、チャンスなんて言うなんてそれは変だと思うけど。
「僕に遠慮してるなら気にしないで。ふふ、僕だってね、チャンスはいくらでも作れる自信はあるんだから。瀬那君の想像つかないようなあーんなことやこーんなことね☆」
わわっ!なんかえっちくさい顔をしてる。
「そしたらその…経験豊富そうなかいちゃんとしてアドバイスとか…お願いしますっ」
「そーだなぁ、僕がアドバイスをするとしたら発情の心配かな。抑制剤を飲んでいくんだよ?瀬那君の極微量だけどフェロモンがねぇ…オメガの僕でも鼻孔にスンスン感じちゃうから」
俺からフェロモン?
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